高校生が考える環境問題への取り組み方 「兵庫高校生環境未来リーダー育成プロジェクト」の成果とは

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 お天気キャスターとして活躍する気象予報士・防災士の正木明さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『正木明の地球にいいこと』(ラジオ関西)。放送100回を迎えた2月22日の放送では、「兵庫高校生環境未来リーダー育成プロジェクト」に参加した3人の高校生に、環境問題への取り組みや思いについて、話を聞いた。

 脱炭素社会に向けて『2050年を見据えた次代の環境創造活動を担うリーダー』を育てようと、高校生を対象に行われた「兵庫高校生環境未来リーダー育成プロジェクト」。2020年秋からの計4回の研修では、講義やワークショップなどを通じて地球環境問題に関する理解を深め、最終回となった今年の1月23日、7つに分かれた各グループが研究発表を実施した。

◆環境問題を共有するつながりづくり

 環境問題などの校外活動にもともと興味があり、2月末に開催された「サステナブル・ブランド国際会議 2021 横浜」にも参加した、滝川第二高校2年の溝口和愛(みぞぐち・わかな)さん。今回のプロジェクトでは、「高校生エシカル推進委員の設置と各機関へのつながりづくり」というテーマをグループで取り組んだ。

「(環境問題に対して)同世代の関心が基本的に低いことと、関心がある方とない方の差が激しいことを課題視していた。(不安解消のためには)『つながりを作るべきだ』と私たちは思った」という溝口さん。「県や企業の方の(環境に関する)取り組みを高校生に知ってほしいと思ったし、高校生が同じ高校生に一番働きかけられるのかなという意識があったので、それはこのプロジェクトのテーマでできたのは良かった」と、同世代で問題を共有する意識づくりに関する学びを得たようだ。

◆環境問題が身近になる仕掛けづくり

 神戸市東灘区のインターナショナルスクール「カナディアンアカデミー」高校2年の平井愛希(ひらい・あき)さんは、このプログラムに参加する前から、地球温暖化に対して深い興味を持っていたという。学校では「エコクラブ」というグループのリーダーも担当し、「環境にやさしい学校のあり方を日々模索して、実際に行動も起こしている。校内で販売している他社のカフェにマイボトル持参で割引を設けるシステムを導入してもらえないかとか、温暖化を題材とするトピックを行ったことから温暖化に対する強い思いを持った。なので、このプログラムをホームページで見た時、あ、これだと思って即座に参加した」。

「節電や節水、マイボトル持参など、温暖化対策には“負担意識”があり、環境問題に対して行動を起こしにくい社会になっているのではないかというところに注目した」平井さんのグループ。テーマにあげたのは、「環境行動の仕掛けづくり」だ。同プロジェクトでの講義で温暖化対策を事業として扱う人たちの意見などを参考に、「仕掛けられた行動が何か、行動をもたらすためにハードルが下がっているか、その利用者が仕掛けを使うメリットがあるのか、そして、最も重視したのが『やってみたい』という要素が入っているか」という4つのポイントを掲げて、環境行動が身近なものになる仕掛けづくりに着手した。

◆ビジネスで解決する環境問題

「模擬国連や、ユニセフボランティアなどの活動を通していろんな社会問題に興味を持った」という、白陵高校2年の西尾茉莉杏(にしお・まりあ)さん。昨年の新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校が3か月休校になった際、その期間中に自ら社会問題を勉強。「もっと深く突き詰めて何か研究発表というような形にしたかった。同年代の人の意見を聞いてみたいなというのがあり、それが実現できる機会がないかなと探していた時に、学校でこのプロジェクトのパンフレットを見て、帰ってからすぐに検索した」。


◆『正木明の地球にいいこと』ホームページ

LINEで送る

関連記事