今回の作品展は、公益財団法人「明石文化国際創生財団」が新設した芸術賞の贈呈を記念したもの。新型コロナウィルス感染症の影響で昨年3月から延期されていた。絵本の原画、絵画や未発表作品「たまごのゆくえ」を含め約140点が一堂に会している。また、複数の絵本キャラクターのパネルを子どもの目線の高さに合わせて用意。写真撮影できるなど、幅広い世代が楽しめるよう工夫されている。
神戸市北区から訪れた女性は「作品を間近で見て、ぬくもりに触れられ良かった」、明石市魚住町の親子は「顔がとてもかわいくて目の大きいところが個性的。ガマ王子(※1)が好き」(9歳、女の子)、「初めて見た白鳥の絵(※2)が柔らかく、水色とピンクがきれいだった。絵本になったらいいのに」(母)と話していた。
たなかさんは「明石の新しい芸術賞をいただけて、とても光栄です。1年間延期され、関係者みなさんのご尽力でようやく開催できることになりました。赤ちゃんからご年配の方まで楽しんでいただける展覧会です。この機会にご鑑賞いただけるとうれしいです」としている。
「たなかしん作品展」は3月23日(火)まで、明石市立文化博物館 2Fギャラリーで開催。開館時間は午前10時~午後5時で、入場料無料。21日(日)にはワークショップも実施。22日(月)は休館。詳細や最新情報は、たなかさんのインスタグラムに掲載されている。
(※1)「ガマ王子vsザリガニ魔人―『Paco パコと魔法の絵本』より」(求龍堂/2014年)の主人公。
(※2)未発表作品「たまごのゆくえ」
◆明石文化国際創生財団MERIDIAN美術展
「たなかしん作品展」
開催期間:2021年3月13日(土)~3月23日(火)
※3月22日(月)休館
会場:明石市立文化博物館 2Fギャラリー
(兵庫県明石市上ノ丸2丁目13番1号、山陽・JR「明石」駅より北へ徒歩5分)