第1打席で初打点、阪神・佐藤輝明は「黙って100試合以上使えば確実に20本くらいホームランは打つ」 掛布雅之さん提言

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 今年も楽しみが満載のプロ野球(NPB)。いよいよ、3月26日(金)からセ・リーグ、パ・リーグが一斉に開幕。高校野球「春のセンバツ」とともに、文字通り、球春が到来する。

 2005年以来となるセ・リーグ制覇、そして、1985年以来となる日本一が待望される阪神タイガースの奮闘にも、期待は高まるばかり。その猛虎のレジェンドでもある掛布雅之さん(HANSHIN LEGEND TELLER)が、2月出演のラジオ番組、ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』で、阪神期待の新戦力、ドラフト1位入団の佐藤輝明選手について語った。

ラジオ関西に初出演した掛布雅之さん(中央)、左が田中大貴さん、右が林歳彦さん(写真:ラジオ関西)
ラジオ関西に初出演した掛布雅之さん(中央)、左が田中大貴さん、右が林歳彦さん(写真:ラジオ関西)

 掛布さんは2月のキャンプ取材で目の当たりにした佐藤選手について、次のように印象を口にする。

「初めて見たときの印象は、振る力、パワーはすごいなと思いました。ソフトバンクの柳田悠岐くんに雰囲気は似ています。すごく身体も強そうです」

 しかし、視察初日にバッティングを見たとき、「苦労するのでは」と感じたという。「まったくダメでしたので……、後ろ足、左足に(体重が)残ってしまって、バットは下から振り上げるようなアッパースイング。まったくボールは飛ばず、本当にこれが4球団競合したような選手なのかと思ったんですが……」。

 ところが、その第一印象は、翌日、ものの見事に吹き飛んだ。

「2日目のバッティングをみると、ガラッと変わっているんです。右足の踏み込みがあって、肩と腰とヒザがレベルに回るようになっているんです。そしたら、打球がピンポン玉のように飛ぶんです。追い風だったとはいえ、宜野座の球場のスコアボードを越えていったんですから。昨年のボーアでも越えなかったのに」

 大型新人の修正能力に、掛布さんは驚愕していた。「(よくないときも)なぜダメだったのか、どこがダメだったか、自分なりに分析できているんでしょうね。次に、違う(新たな)自分というものも(作ることが)できる。その修正する力がすごい! びっくりしました」

 実際に佐藤選手は、キャンプを経て、オープン戦では打率3割2厘、ホームラン6本と好成績を残し、一躍、球界の注目の的となっている。

「(キャンプで修正した)あのバッティングをみたとき、『この選手は100試合以上使ってあげなければいけない選手だな』と。あれだけの修正能力があるのならば、たぶんゲームのなかで、自分で成長していけるだろう。いろんなものを吸収して、将来的には、30~40本、甲子園球場でも打てる左バッターになる可能性は大いにある」。掛布さんはそう太鼓判を押す。

「僕的には、大山(悠輔)とどうしてもかぶるところはあるが、どちらがファーストでもサードでもいいが、巨人の『ON』のように、阪神を引っ張ってくれる柱がサイドからできれば、強い阪神になるんじゃないかなと思います」と、今季からキャプテンを務める大山選手とともに、二枚看板としてチームを引っ張ってほしいと、理想を語った。

「僕の理想は7番。黙って100試合以上使う。そうすれば、確実に20本くらいホームランは打つでしょう。ヤクルトの村上(宗隆)くんも我慢強く使われ続けたことで、三振も多かったとはいえ、2019年には30本以上ホームラン(36本)を打った。そのように我慢強く使い続けてほしい。佐藤は、1+1が2ではなく、5にも6にもなる力を持った選手。チームががらっと変わる可能性がある」と、掛布さんは長い目でみて育てることが、彼の成長だけでなく、阪神の躍進につながると述べていた。

 3月26日のヤクルトスワローズとの開幕戦では、6番ライトで早速スターティングメンバーに名を連ねた、佐藤選手。ノーアウト1・3塁でまわってきた第1打席ではライナー性のレフトフライに終わるも、犠打になり、プロ初打点、今季の阪神最初の得点をたたき出した。今後未来のミスター・タイガース候補が、ペナントレースでどのような活躍を見せてくれるのか。背番号8の一打に、今から楽しみが膨らむ。

(文:黒川良彦)

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年2月26日放送回をもとに再構成した記事です。




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