3月末で閉校する豊岡市の3つの小学校で、3月24日に閉校式が行われた。
豊岡市港地区の港東小学校と港西小学校は、いずれも全校生徒が約50人にまで減少したため統合が決まった。4月からは港東小学校の校舎を使って新たに港小学校が開校する。
港西小学校で行われた閉校式では、中貝豊岡市長が「同級生が増え、これまで挑戦できなかったことにも挑戦できるようになる。友達から刺激を受け、新たな自分を見つけてほしい」と挨拶。「ありがとう港西小学校」の文字と校章がプリントされた揃いのオリジナルマスクを着けた児童たちは「お父さんもおじいちゃんもここで学んできたので、歴史が終わってしまうのは悲しい」「不安もあるけどワクワクした気持ちもある」などと話していた。夜7時半から津居山港で惜別の花火を打ち上げ、147年の歴史に幕を下ろした。
また、豊岡市吉井の奈佐小学校は1873年に開校したが、現在は全校児童が35人にまで減り、新年度からは隣接する五荘小学校に統合される。学校の存廃について、地元住民や保護者らは2年間の協議を重ね、最終的には子どもたちのより良い教育環境を考えた結果、統合を決断したという。148年の歴史に幕をおろすこととなり、地元住民からは「寂しい」「残してほしかった」といった声も多く聞かれたが、子どもたちは笑顔で「大きな学校に行くのが楽しみ」「友達をたくさん作りたい」と話していた。(FMジャングル)