【『GOGO!ヴィッセル神戸』マッチプレビュー 2021シーズンJ1第8節】
サッカー・J1のヴィッセル神戸は、7日に行われる明治安田生命J1リーグ第8節で、ホーム・ノエビアスタジアム神戸に大分トリニータを迎え撃つ。前節のベガルタ仙台戦に2-0と快勝し、リーグ戦では今季初の連勝を果たしたクリムゾンレッド。上位戦線に食い込み続けるためにも、ホームゲームで開幕戦(ガンバ大阪、1-0)以来の白星をもぎ取りたい。
ヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』マッチプレビューのコーナーでは、大分の番記者で、サッカー専門紙『エル・ゴラッソ』や大分トリニータ公式情報サイト「トリテン」で活躍中のサッカーライター・ひぐらしひなつさんとともに、この一戦を展望した。
両者は今季、すでに一度対戦済み。3月2日の2021JリーグYBCルヴァンカップの開幕戦、グループステージ第1節では、ヴィッセルがアウェイで3-1と勝利している。ただし、当時は直近のリーグ戦から中2日ということもあり、ヴィッセルが10人、大分は11人全員を入れ替え、フレッシュなメンバーでの試合に。そのなかでヴィッセルはMF増山朝陽選手、中坂勇哉選手、櫻井辰徳選手といった若手の活躍が目立った。
そこから約1か月がたち、両者のJ1での成績は対照的だ。ヴィッセルは4勝2分け1敗、勝点14で、暫定5位と奮闘。一方の大分は、1勝2分け3敗、勝点5で暫定15位と、下位からのスタートとなっている。
「主力選手が昨年からだいぶ入れ替わったので、戦術を浸透し直すところからやっている。チームが成熟するまでは我慢して、少しずつ勝点を積んでいくかなという感じはある」と、ひぐらしさん。特に大分は、片野坂知宏監督のもと「守備だけでなく攻撃でも後ろからビルドアップをやっていく」スタイルを貫くだけに、試合を重ねながら成熟度を上げる作業の最中というところだろう。
ただし、「今年入ってきてくれた選手も、すごく特徴的ないい選手がいっぱいいる。彼らがうまく組織に還元されていけば、昨年とは違った要素も入り、面白くなるんじゃないかなと思う」と、ひぐらしさん。ヴィッセルでプレー経験のあるFW長沢駿選手、川崎フロンターレから加入したMF下田北斗選手、アルビレックス新潟時代はJ2でも注目株の1人だったFW渡邉新太選手といった新戦力も徐々にチームになじみ、機能し始めている。
ヴィッセルとしてはこの試合でそういった相手を“覚醒”させるわけにはいかない。仙台戦では「狙っていることができた」という三浦淳寛監督。「攻撃は裏への侵入、セットプレーという今季力を入れている部分が発揮できた。守備に関しても前線からのプレスのかけ方は連動性が出ていた」というよさは、そのまま大分戦でも継続したいところ。ルヴァンカップでは実際にセットプレーからゴールも得た。また、近年の戦いで大分戦ではハイプレスが効果的なのも実証済みだ。そのあたりを突破口に、攻勢を強めたい。
この一戦では、両チームの古巣に挑む選手の活躍にも注目だ。ヴィッセルでは、FW藤本憲明選手。大分時代はチームのJ1昇格に貢献しただけでなく、J1デビュー戦でもいきなり2得点を挙げるなど活躍を続け、そのキャラクターとともに愛されたストライカー。ヴィッセルに移籍後も、天皇杯決勝で優勝を決定づける得点を記録し、クラブ初冠のヒーローになるなど、印象深い働きをみせている。
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— GOGO!ヴィッセル神戸 (@gogo_vissel558) April 6, 2021
今日も裏方2名による、明日の試合の願望、希望、展望をお届け!
ぜひお聞きください!#visselkobe #大分トリニータ
【第0.5回】4月7日ヴィッセル神戸vs大分トリニータ戦マッチプレビュー on https://t.co/WcgjTJOaNN https://t.co/2WQGNt4opv