「メェ~」という羊の鳴き声の後に、この時期、子羊の甲高い「メェ!!」という声が聴こえる。
人と動物と自然とのふれあいの場として、六甲山上に広がる牧歌的な景色が魅力の、神戸市立六甲山牧場。ヒツジ・牛・馬・ヤギなどの動物とのふれあいをはじめ、癒しのひとときを楽しめる場だ。同牧場では、2月15日に今年第1号となる元気な子羊が生まれるなど、今季もこれまで、ヒツジの赤ちゃんが42頭も誕生している。
毎年、2月半ばから4月半ばにかけて生まれる、ヒツジの赤ちゃん。そのときから毛が生えていて、目も開き、すぐに母親の乳を飲みだす。さらに、すぐ立ち上がる姿を見て、飼育員も「サイズが小さく、まるでミニチュアのよう」と感じたそうだ。3月20日の子羊お披露目では、ファンがカメラを持って待ち構える姿も見られたという。
ここでは、黒や白だけでなく、灰色の混ざった珍しい模様のヒツジがいる。色の違いは種類の違いで、その数は、現在10種類、約170頭におよぶ。
愛らしい子羊を見る際に角の違いや見た目以上に注目してほしいのがその鳴き声。放牧されたときに親子は離れないように呼び合うが、飼育員が聞き分けられるほど、それぞれに個性があるという。
飼育員の岡波雅雄さんは「毎年、いろんな個性のある子羊が生まれて楽しみ。初めての出産で育て方がわからない親羊にはサポートもする。これからは熱中症にならないように毛刈りもはじまるので、忙しくなる」と語る。
広報担当の投野久美さんは、「なかなか、こんなに新しい命が生まれる職場はないと思うので、毎年すごく楽しみ。ぜひヒツジの毛刈りの様子も見に来てほしい」と語った。
◆神戸市立六甲山牧場
兵庫県神戸市灘区六甲山町中一里山1-1
電話:078-891-0280
営業時間:9:00〜17:00(入場は閉場30分前まで)
定休日:3月~11月は無休、12月~2月は火曜(※年末年始休業)
入場料:大人500円、小・中学生200 円、幼児無料
駐車料金:普通車500円、2輪車100円
【公式HP】(※2021年4月1日にリニューアル)
【『サンデー神戸』番組HP】