兵庫県は13日、過去最多となる391人が新型コロナウイルス感染したと発表した。最多を更新するのは、10日(350人)以来、3日ぶり。直近1週間の1日あたりの感染者数も297.3人で過去最も高い水準となった。
地域別では、神戸市で過去最多となる193人、姫路市21人、尼崎市58人、西宮39人、明石29人、県の健康福祉事務所管内で51人。感染者の総数は2万3,288人となり、70代の男性1人が死亡。死者は計608人になった。
入院病床・重症病床ともに使用率は7割を超え、依然高い水準で推移している。井戸敏三知事は「医療体制は危機状況で、もう続けられない。まん延防止等重点措置の効果が出るのは、今週末から来週にかけて。状況をしっかり見極めていきたい」と述べた。
そのほか、県の担当者はは2021年1月の初・中旬が感染のピークだった「第3波」と「第4波」を比較し、感染者の年代別では10代後半から30代にかけて多くなっており、感染経路別ではクラスター(感染者集団)の発生が少ないが、職場や学校、施設、友人の集まりなどが増えていると指摘。「マスクを着用していれば万全、というわけではない。ドライブ・カラオケといった場面を避けてほしい」などと、若年層に注意を呼び掛けた。
なお、10日から始まった自宅療養をしている人は、13日0時現在では県内で532人。入院・宿泊療養調整をしている同876人を合わせ、1400人以上の陽性者が病院以外で過ごしている。