そうですね、昼前くらいに毎日通ってるコーヒーショップに行って。スイッチを入れ替える感じで仕事をしていたのですが、コロナの影響で喫茶コーナーが閉まったので……今は自宅でおいしいコーヒーがいれられるよう研究しました(笑)。
――アイデアが浮かばない、ペンが止まるということはありますか?
しょっちゅうです! 物語があふれて止まらなくて、次から次へと書きたいものがあったのはデビュー前の投稿していた時がピークですね。プロになってからは、でんぐり返しとか逆立ちをしても出てこないです。
――そんな時はどうやって乗り越えていますか?
その場でじっと考えていても変わらないと思うので、家の周りだけでもいいので少し歩いたり、外の空気を吸って体を動かすようにしています。体を動かすと物語も動き出すというか、そんな感じで場所を変えてみたりしていますね。
◆学園青春ドラマ作品、今後の構想は?
――湊さんがまだ挑戦したことのないジャンル、今後挑戦したいジャンルはありますか?
できたらこの先……と思っている一つとして、ドラマ部門の『ブロードキャスト』、ドキュメント部門の『ドキュメント』と書いて、アナウンス部門や朗読部門はまだ出てきてないんです。せっかく放送部の全国大会、あの熱気を感じさせてもらったのに決勝の場も登場させてないんですね。なのでガッツリとアナウンス・朗読部門に焦点を当てて、決勝の特別な1日を書きたいです。野球の甲子園みたいに多くの人が観戦するわけではありませんが、決勝が行われるNHKホールの熱気、嬉し涙や悔し涙もある1日を、1冊に閉じ込められたらいいなと思っています。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になりましたが、また全国の高校生が放送大会に挑める日が戻ってきたら、改めて取材をして書かせていただけたらと。また高校生が新しい魅せ方をしてくれるんじゃないかな、と私も楽しみにしています。
――最後に、読者の方々にメッセージをお願いします!
放送部の活動を知りたいという方、「ドラマってどう作るの?」と興味のある方はたくさんいると思います。『ブロードキャスト』『ドキュメント』には、私のノウハウも惜しみなく書かせてもらっているので、作品づくりに興味がある方、自分の気持ちを表現したい方はぜひ手に取ってもらいたいです。『ドキュメント』の最後には、今の時代の困難にぶつかっている方に読んでもらいたい場面もあるので、若い方、かつて学生だった方、今から新しいことに挑戦する方、多くの方に読んでもらえたらと思います。