コロナ禍で海外との往来が制限され、日本に住む外国人の中には母国への郷愁を募らせている人もいる。国際都市と言われる神戸市にも、「尼婆羅」や「伯剌西爾」、「緬甸」など139の国や地域の人が暮らしていて……と書くと、「はて、どこの国かな?」と首をひねる人もいるのではないだろうか。あなたは、この国名読めますか?
神戸市の統計によると、神戸市に住む外国人の数は2021年2月末日時点で139の国・地域の4万8,294人にのぼる。国・地域別の最多は「韓国・朝鮮」、次いで「中国」。そして、「越南」「比律賓」「台湾」「尼婆羅」「米国」「印度」「印度尼西亜」「伯剌西爾」「英国」「緬甸」「泰國」「加奈陀」と続く。
3位以降、一般的に見慣れない表記が現れた。

音読みすることでカタカナとつながりやすいのは「泰國」「加奈陀」だろうか……そのとおり、「タイ」と「カナダ」だ。「印度尼西亜」は、「印度(インド)」からの流れで「インドネシア」とひらめく人も多いかもれない。恐らく「越南」「比律賓」「尼婆羅」「伯剌西爾」「緬甸」には戸惑う人もいるだろう。それぞれ「ベトナム」「フィリピン」「ネパール」「ブラジル」「ミャンマー」と読む。
ではここでクイズ。神戸に住む外国人の故郷をさらに10か国挙げてみよう。さて、どの国かわかるだろうか?(正解は本文末尾)
(1)「芬蘭」…ムーミンやサンタクロースの故郷として有名な北欧の国。
(2)「柬埔寨」…野菜の“南瓜”はこの国から来たらしい。
(3)「埃及」…ピラミッドやスフィンクスが人気。
(4)「濠太剌利」…コアラ、オペラハウス、エアーズロック、グレートバリアリーフ……。