華やかなショーの世界を実店舗にするプロジェクトが、兵庫県芦屋市のアーティストを中心に進められている。その意図や「今できること」に取り組む熱意が多くの人の賛同を得て、クラウドファンディングの支援者が増え続けている。
発起人は芦屋市在住のアーティスト・REMAH(レマ)さん。音楽活動と並行して、架空のレストランでの一夜を描いたエンターテインメントショー「MAIN DISH」を10年以上にわたり主催している。
プロジェクトのきっかけは、出産と育児を経て、孤独、介護・育児疲れ、生活・教育格差など身近な社会問題への意識が高まったことだそう。そして「コミュニティの希薄化」解消に地域から働きかけたいと願って思い至ったのが、人と人を結ぶ場になる店、“自然食”のデリカテッセン(軽食や持ち帰り用惣菜を販売する店)だった。
店の名前は「MAINDISH DELICATESSEN」。センスあふれる「MAIN DISH」の世界を再現する。オーガニック食材や世界各地の惣菜をはじめとした “自然食”を扱い、地域の人へのデリバリーをアーティストが担当。実施する事業とアーティストの連携も予定していて、コロナ禍で表現の場を失ったアーティストたちに、定期的な活動や地域交流の機会を「雇用」という形で提供するのも趣旨の一つだ。
プロジェクトは多くの共感を呼び、4月13日にスタートしたクラウドファンディングは開始から1時間半で目標金額に到達。達成率は2週間で450パーセントを超えた。「ビリーズブートキャンプ」のビリー・ブランクスさん・ともこさん夫妻からの応援もあり、2人のメッセージがプロジェクトページで公開されている。
【クラウドファンディング「日本中に自然食を届けたい!アーティスト達がデリバリーするデリカッセン!」】
【REMAHさん公式サイト】