神戸のパンダ・タンタンに「強心薬」投与開始 精密検査で「心臓疾患」、直ちに命の危険はなし | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸のパンダ・タンタンに「強心薬」投与開始 精密検査で「心臓疾患」、直ちに命の危険はなし

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 体調を崩し、神戸市立王子動物園(同市灘区)が投薬治療を行っているメスのジャイアントパンダ、タンタン(旦旦)について、同園は30日、精密な心電図検査の結果、「心臓疾患」の診断が確定したと発表した。心臓の収縮力が低下しており、不整脈(心拍数の増加、心拍リズムの異常)を示している可能性が高いことがわかり、24 日からは心臓の動きを助ける「強心薬」の投与が始まった。直ちに命の危険はないという。

笹を食べるタンタン。強心薬の投与が始まった(30日午前=王子動物園、神戸市提供)
笹を食べるタンタン。強心薬の投与が始まった(30日午前=王子動物園、神戸市提供)

 タンタンの疾患は加齢に伴うものだと推測され、運動量が減り、寝ている時間が多いほか、食欲減退の症状が続く。同園は、11 日まで緊急事態宣言に伴い閉園しており、期間中はツイッターを通じてタンタンの状況を知らせることにしている。担当者は、「体調や心臓の状態を把握しながら、薬の効果を見極めているところだ。引き続き、万全の対応を期す」としている。

タンタンの近影。「心臓疾患」の診断が確定し、強心薬の投与が始まった(30日午前=王子動物園、神戸市提供)
タンタンの近影。「心臓疾患」の診断が確定し、強心薬の投与が始まった(30日午前=王子動物園、神戸市提供)

 同園によると、ジャイアントパンダは一般的に21歳以上で高齢とされるが、タンタンは25歳(人間に換算すると70代)。2021年1月の定期健診で不整脈と心拍数の上昇が見られ、その後は症状が落ち着いたものの、3月下旬に再発してから症状が続いている。タンタンは2000年7月に中国から来日。2020年7月に貸与の期限を迎えたため帰国する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で帰国できずにいる。今回の件で、帰国がさらに延びる可能性もある。

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