「西瓜を切って食べるお化け」は、創始期の作者たちが好んだ題材で、現在へと受け継がれる神戸人形の定番。人形の離れた目と開いた口からのぞく白い歯の表現は、八尾製の特徴で、のどかな表情が笑みを誘います。八尾製の神戸人形は海外でも非常に人気がありました。
■鬼の太鼓叩き(大正初期/作者不詳)
戦前の神戸人形には、三つ目小僧やろくろ首と並んで鬼がよく登場します。鬼の目と角と牙は象牙製。鬼が楽しげにバチで太鼓を打つのに合わせ、かわるがわる飛び出す太鼓の目も象牙製。“目が出る”というのは、神戸人形の世界で、繰り返し用いられてきたモチーフのひとつです。
(以上、動画作成:ウズモリ屋・吉田太郎/日本玩具博物館所蔵品)
■日本玩具博物館
〒679-2143 兵庫県姫路市香寺町中仁671-3
電話 079-232-4388
FAX 079-232-7174
入館料 大人600円、高大生400円、小人(4歳以上)200円
休館日 毎週水曜日(祝日は開館)、年末年始(12月28日~1月3日)
開館時間 10:00~17:00
アクセス JR「姫路」駅から播但線に乗り継ぎ「香呂」駅下車、東へ徒歩約15分 / 中国自動車道路「福崎」インターチェンジから南へ15分、播但連絡道路「船津」ランプより西へ5分
※コロナウイルスの感染拡大で兵庫県に緊急事態宣言が発出されたことを受けて、同館は5月11日まで臨時休館する。その後の開館情報はホームページで確認を。