――私の部屋は正方形なので、オシャレな部屋になる可能性を感じて少しワクワクしてきました。最後の要素でおっしゃっていたのは「素材感」です。これはどういうことなのか教えていただけますでしょうか?
【崇島さん】まず、部屋を構成する壁や床、天井、家具といったアイテムのテイストが、プラスチックや鉄、金属のように表面に均一性があるものほど人工的に見えますので、“シンプルなもの”、皮革や布、陶器など、素材が自然にあるものに近づくほど、“複雑性のあるもの”と分類できます。一方、部屋の中で同じような素材のものを使えば統一感が生まれますし、色の種類ばかりでなく素材を合わせることでもバラバラに見えないようにすることができます。
“シンプルなもの”と、素材感のある“複雑性のあるもの”は、「6:4」くらいの比率が良いです。わかりやすい方法で言いますと、基本シンプルなものにしておいて、ちょっとだけお気に入りのアンティーク家具を取り入れたり、お花を置いてみたりしてプラスアルファしていくイメージがいいでしょう。これらのことを守ることでオシャレな部屋に近づけることができるので、ぜひ試してみてください。
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崇島亮(たかしま・りょう) 1982年、神奈川県生まれ。専門学校卒業後、デザイン事務所、アパレルのインハウスデザイナーを経て独立。2019年9月に、インテリアなどライフスタイルについての情報を配信するチャンネル「クリエイティブの裏側」を開設すると、1年を待たずに登録者数5万人を超え、現在は10万人を突破。総再生回数は1200万回以上。著書は『センスにたよらない 感じて、考えるインテリア』(双葉社)