4月30日、レンタルのプレジャーボートで釣りを楽しんでいた4人(20代~50代・いずれも男性)が、海上の風が強くなってきたことから、帰港しようとしたが自力で航行できずに救助を求めた。その後、和歌山海上保安部の巡視艇が現場に到着、プレジャーボートを誘導した。
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■気象状況をしっかり把握、『出港しない勇気』も
「一見、穏やかそうな海、油断は禁物!」帆船やヨットによるセイルトレーニングを中心に、地域交流イベントなどで精力的に活動する伊丹市の会社員・高見昌弘さんに聞いた。
「今やスマホで簡単!数時間先までの気象状況を確認して『出港しない勇気』も必要ですね。海上は夏でも気温が低くなることがあるので暖かい服装を1着はカバンに入れておくことをオススメします。そして基本中の基本、『ライフジャケット着用』は言うまでもありません」高見さんは長きにわたるマリンレジャー経験から警鐘を鳴らす。
近畿一円から有志が集まる高見さんらのグループは、咸臨丸(かんりんまる)が日本の軍艦として初の太平洋横断に成功して160年という記念の年だった去年(2020年)、その航跡を船でたどる企画を立てていたが、新型コロナウイルスの感染防止のためいったん凍結。この企画「咸臨丸160年 海わたる風~KANRIN-MARU~」は今後、万全を期してリベンジする。