2位には、日本を代表するヒップホップアーティストである「AK-69」がランクイン。愛知県の出身であり、中日のファンを公言するなど野球界とも関係が深いことで知られている。若手選手を中心に、DeNAの今永昇太投手(『On Fire』)や日本ハムの西川遥輝選手(『I'm the shit』)など球界を代表する選手も使用している。中でも、巨人の坂本勇人が使う『KINGPIN FOR SAKAMOTO』は、AK-69が初めて野球選手のために作った1曲だという。
●第1位:ONE OK ROCK(21選手が使用)
栄えある1位に輝いたのは、世界を舞台に活躍する4人組バンド「ONE OK ROCK」。阪神の大山悠輔選手や巨人の戸郷翔征投手など4選手が『Wasted Nights』を使用する人気ぶり。ほかにも、『C.h.a.o.s.m.y.t.h.』、『Renegades』、『The Beginning』、『Yes I am』、『キミシダイ列車』など、15の楽曲に幅広い支持が集まった。松坂大輔投手(西武)や金子弌大投手(日本ハム)といったベテラン選手のほか、阪神のジョー・ガンケル投手は『Nobody's Home』を使うなど、世代・国境を越えた人気があるといえるだろう。
■第4位以降には…
4位以降には、GReeeeN(12選手)や嵐、Mr.Children(いずれも10選手)など、実力派のアーティストが名を連ねた。ランキングにまとめてみた結果、セ・パ両リーグともに「長い間親しまれている定番曲」と、「流行の最前線を行く楽曲」の両方がバランスよく使用されている印象を受けた。
2021シーズンも新型コロナウイルスの影響で、前年シーズンに引き続いて無観客や、観客の数を制限しての試合開催が続いている。選手に大声で声援を送ったり、応援歌を歌ったりすることはできない。そうしたなかで、打球音や捕球音、選手の息遣いのほか、登場曲がよく聞こえると捉えて楽しむのも良いだろう。
※広島は球団のホームページ上で選手の登場曲を公開していない。取材を申し込んだが、「選手の登場曲については球団から特に公表しておらず、ゲーム毎に代わることも多いため、対応致しかねる」との返答があり、今回は広島を除く11球団の支配下登録選手を調べた。