兵庫県西宮市や三田市の家屋で営利目的で大麻を栽培したなどとして、大麻取締法違反容疑で、西宮市の建築資材販売業の男(33)ら男5人が18日までに逮捕、起訴されたことが18日、捜査関係者への取材でわかった。
兵庫県警が押収した大麻草は1600本(このほか乾燥大麻122本など)にのぼり、県内で過去最多とみられる。押収物などから2019年8月~2020年10月に少なくとも1億8900万円の収益があったことが判明した。押収した大麻草・乾燥大麻・液体タイプの「大麻リキッド」などの販売金額は少なくとも約9000万円にのぼるという(※兵庫県警が独自に換算)。
捜査関係者によると、グループは阪神間を拠点に、営利目的で大麻草の栽培から密売までを手掛けていたという。兵庫県警は20代~30代の客の男4人も逮捕していた。神戸地検は近く、5人をより罰則の重い麻薬特例法違反罪で追起訴する見込み。
兵庫県警は寄せられた情報をもとに、2020年10月20日、大麻の栽培と加工の拠点とされる三田市内の倉庫や、西宮市内の2階建て住宅を捜索していた。男らは大麻草の苗を室内へ持ち込み、水や肥料を与え、照明器具を照射して栽培するなどしていたという。