京都と大和西大寺(奈良)を結ぶ近鉄京都線は、1928(昭和3)年に奈良電気鉄道として開通し、1963(昭和38)年に近鉄の路線となりました。
新幹線ホームの下を近鉄が使用しており、2011(平成23)年に4番線が増設され、その上に都シティ近鉄京都駅が開業しました。このホテルの各階角部屋に噂の鉄っちゃんルームがあるんです。なんと部屋からJR在来線、新幹線、近鉄線の発着が一望でき、一日眺めていても飽きることはありません。
では1日10万人が利用する近鉄京都駅から、主な急行停車駅のみどころをご紹介しましょう。
次の「東寺」は真言宗の総本山。55メートルの五重塔が有名で、木造の塔として高さ日本一。毎月21日の弘法市は多くの人で賑わいます。
京都市営地下鉄と相互乗り入れする「竹田」、特急が停車し京阪電鉄とも接続する「近鉄丹波橋」を過ぎると「桃山御陵前」。この駅はもともと地下駅として計画されましたが、伏見の酒の宮水への影響を考えて高架駅になりました。駅の西側に伸びる大手筋商店街は、京都で有数の元気なアーケード。また駅東側には「ごこんさん」で知られる御香宮があり、酒の仕込みに使うまろやかなおいしい水がこんこんと湧き出ています。
そしてそこから参拝道を歩き、長~い230段の石段を登りきると荘厳な明治天皇陵が広がります。晴れた日にはここからの京都市内を眺めるのがおすすめです。
「桃山御陵前」を出るとすぐに<澱川(よどがわ)橋梁>で宇治川を渡ります。これが日本一長い全長165メートルの橋脚のないトラス橋で、かつて陸軍が川原で演習するのに邪魔にならないよう、このような設計になったといわれています。ここでは特急が時速を45kmに落としてゆっくり渡ることから、鉄マニアのフォトスポットとなっています。
宇治市の近鉄側の玄関口「大久保」、運転指令所や車庫もある「新田辺」を過ぎると、次は難読駅名の「新祝園(しんほうその)」。ここは<けいはんな学研都市>の中心駅で、JR学研都市線と連絡しています。国立国会図書館(関西館)をはじめ各企業の研究施設が立ち並び、24ヘクタールの広大な里山を生かした<けいはんな記念公園>も市民の憩いの場となっています。
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