兵庫県姫路市で2020年7月、知人女性を包丁で刺すなどして殺害したとして、殺人罪に問われた住所不定、無職の男(36)の裁判員裁判初公判が24日、神戸地裁姫路支部で開かれ、男は起訴状の内容を認めた。量刑が争点となる。

起訴状などによると、2020年7月12日、姫路市内の集合住宅で、交際していた女性会社員(24)の首を延長コードで締め付け、腹部を包丁で複数回突き刺し、失血死させたとされる。

検察側は冒頭陳述で「女性は事件の約1か月前に男からの暴力で警察署へ相談するなどしており、別れ話を切り出されて口論となった」と指摘、弁護側は「犯行は突然の別れ話がきっかけで、計画性はなかった。犯行後、女性が所有する乗用車で逃走したが、その日のうちに京都市内の警察署に出頭し、遺族への謝罪もしている」などと述べた。