兵庫県は25日、新型コロナウイルス対策を主な目的に約1,875億円を増額する6月補正予算案を発表した。大きな柱として▼緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴う休業や時間短縮営業に応じた飲食店・大規模施設などへの協力金に1,350億円、▼入院病床の追加など、医療提供体制の強化に150億円を計上する。そのほとんどで国の財源が活用される。
これらには65歳以上の高齢者へのワクチン接種の加速に向け、西宮市と姫路市に設置する大規模接種会場の経費(12億円)や、コロナ禍で大きく業績が落ち込んだ観光事業の支援なども含まれる。
■兵庫県、6月補正予算としては阪神・淡路大震災以来の規模に 一般会計3兆円迫る
兵庫県の2021年度の現計一般予算は、20年度に中小企業支援のため制度融資を拡充したことになどにより、2兆7450億円と過去最大規模となったが、補正後の一般会計は3兆円に迫る2兆9,332億円となった。なお、6月補正としては阪神・淡路大震災のあった1995(平成7)年に続き、過去2番目の規模という。