神戸市は31日、4年制大学を卒業したにもかかわらず、高校卒と偽って職員に採用されていたとして、水道局の男性技術職員(44)を懲戒免職の処分としたと発表した。市によると、男性は2000年度の採用試験で、受験資格が高校卒までに限定された区分で合格し、01年4月から市職員として約20年間勤務した。今年2月に匿名で市に通報があり、本人は聞き取りに対して事実を認めたという。
神戸市では、2006年度に職員36人の学歴詐称が判明。当時、市が全庁を対象に最終学歴の調査を実施した際、男性は虚偽の報告をしていた。男性は「大学卒が受験資格となる採用試験に合格するのは難しいと思った。深くは考えていなかった。受験資格のある方の機会を奪ってしまい申し訳ない」などと話しているという。