コロナ禍で癒やしを求めてペットを飼う人も増えている。リードやペットウエア、おやつなどペットグッズは幅広くあるが、どのようなものを買うべきか悩む人も多い。豊富なペットグッズが揃う「マスト」(神戸・六甲アイランド)のマネージャー、門屋孝子さんに話を聞く。
「新しくワンちゃんを飼うときに気を付けてほしい点があります。飼い始めてすぐにワンちゃんのウエアを買おうとする方がいるのですが、ワンちゃんは6か月を超えるとグッと大きくなるので、ウエアはそれまで待った方がいいです。また、これからの季節はだんだんと気温が上がってきますが、ワンちゃんも熱中症に注意をしないといけません。もともと人よりも体温が高いうえに、地面との距離が人より近いので、地面からの熱を受けやすいんです。対策としてクールダウンできるウエアがありますし、UV加工、虫よけ、抗菌・消臭加工がついていたりするので、活用いただくといいと思います」(門屋さん)
お店を始めたきっかけについて聞いた。
「当時、大型犬のコリーを飼っていて、その子用のレインウエアが欲しかったのですが、全然売っていませんでした。そうした大型犬の商品も海外には豊富にあり、アメリカのメーカーには超小型犬から大型犬まで25サイズがありました。日本でも広げようということで夫が脱サラし、私も専業主婦だったのですが夫婦で2000年に店を始めました」
店の経営は夫婦で営むが、忘れてはいけない存在がいる。それは、店長であるマオちゃんだ。シェットランド・シープドッグという犬種で、お店に来るお客さんを最初に迎えてくれる。マオちゃんが目当てで来店されるお客さんもいるという。店内はペットと一緒に入ることができ、クッションフロアはワンちゃんの足にやさしいものにしている。
現在は新型コロナウイルスの関係で足を運べていないそうだが、旦那さんはドイツ、フランス、孝子さんはアメリカに出向いて商品を仕入れている。その甲斐あって幅広い商品が並んでいるうえに、同じ商品でもたくさんの種類が並ぶ。
「買いに来られた方が、自分が飼っているワンちゃんネコちゃんの種類のグッズがないとがっかりされるので、同じものを種類ごとに多く揃えています。おうちのペットに合わせて、手作りで作れるものも多数あります。例えば振り子掛け時計は、ペットの後ろ姿の写真を送ってもらえればその毛色を再現するので、ミックスのワンちゃんでも対応できますよ」