路上に止めた乗用車内で、妻(当時81)を刺殺したとして兵庫県警に逮捕された夫(80)について、神戸地検は9日、殺人罪で起訴した。
夫は5月18日、神戸市西区の路上に止めた乗用車内で、妻の首や胸などを自宅から持ち出した包丁で複数回刺し、殺害したとされる。
兵庫県警・神戸西署によると、この日の午後11時ごろ「車の横で女性が倒れている」と通行人の男性から110番通報があり、出動した警察官が道路脇に止まった乗用車と歩道の植え込みの間に倒れている妻を見つけた。夫は車の運転席に座っていたという。
夫妻は2人暮らし。妻は数年前から目が不自由になり、 夫が介護していた。捜査関係者によると、妻はうつ状態で、夫は調べに対し「刺したことに間違いない。(妻の)介護に疲れていた」という趣旨の供述をしているという。妻の遺体の上半身には11か所の刺し傷があった。