日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参入している、INAC神戸レオネッサが、新たなファン獲得へ、様々なトライを続けている。
動画アプリ（モバイル向けのショートムービープラットフォーム）「TikTok」での情報発信もその1つだ。クラブは「INAC神戸を知らない人たちがいる場所に情報を届けたい」と、この3月に「TikTok」とパートナーシップ契約を締結。INAC神戸、女子サッカー、WEリーグにもっと親しみをもってもらおうと、TikTokのトレンドコンテンツに選手が挑戦したり、練習風景やオフショット、選手入場の舞台裏を伝えるなど、選手を身近に感じられるショートムービーを制作している。
また、TikTok運営チームと共同で所属選手向けのTikTok運用勉強会なども実施。さらに、選手個人のアカウントも開設し、MF伊藤美紀選手、DF牛島理子選手、MF菊池まりあ選手、DF竹重杏歌理選手、MF川上然選手といった期待の若手選手たちが、TikTokを通じて、サッカーだけではない、素顔のアスリートの様子も伝えている。
INAC神戸の広報・佐藤正道さんは、4月に放送されたラジオ番組『カンピオーネ！レオネッサ』のなかで「40のおじさんには正直わからないところも多かった……（苦笑）」と吐露しつつ、「TikTokの人に全面協力いただいた。選手も10代の人たちを中心にアカウントを作るなど、INACを知らない方がTikTokにいるので、そこに情報を入れていきたい」と、その狙いを明かしている。
若い世代への発信強化へ、時代にあったコンテンツを有効活用しながら、ファン層拡大を目指すINAC神戸。今後の動向にも注目だ。
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