“悪女”が身にまとう アカデミー賞デザイナーが手がけたドレスの数々が見もの 映画『クルエラ』

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 ディズニー史上最も悪名高きヴィラン“クルエラ”の誕生秘話をスタイリッシュに描いた映画『クルエラ』が、映画館&ディズニープラスのプレミアアクセスで大ヒット同時公開中! 悪人=ヴィランについての話や、今作の魅力を、映画をこよなく愛するラジオパーソナリティー・増井孝子さんが解説します。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 小説や映画でオモシロイと言われる作品は、主人公が魅力的なのはもちろん、対立する敵役、たいていの場合は悪人・悪党=ヴィランが印象的であることも重要なポイントだ。

 もともとはアメリカのプロレス業界から来た言葉。「ヒール」(悪役)と並び、今や「ヴィラン」という呼び名も、そのまま日本語の中に取り入れられて定着しているほど、悪役、敵役に魅了されることが増えてきた。

 代表的なヴィランと言えば、DCコミックのスーパーヒーロー『バットマン』シリーズの、ジョーカー。1989年の『バットマン』ではジャック・ニコルソン、2008年『ダークナイト』ではヒース・レジャーが演じた。公開前に28歳の若さで急死したヒースには、死後、アカデミー賞の助演男優賞が贈られた。

 そして、2019年にトッド・フィリップス監督の『ジョーカー』で主人公ジョーカーを演じ、アカデミー賞の主演男優賞に輝いたのが、ホアキン・フェニックスだ。

 ヴィランの名前を冠した作品、過去のバットマンの作品とは一線を画した独自のジョーカーは、鮮烈だった。ヴィランにも哀しい過去や事情があったことを教えてくれた映画といえば、アンジェリーナ・ジョリーが演じて大ヒットし、続編まで作られた『マレフィセント』が印象深い。

 1959年のディズニーのアニメーション映画『眠れる森の美女』で、オーロラ姫に呪いをかけた怖い魔女・マレフィセント。彼女の視点から描かれる実写版のこのダークファンタジー映画では、マレフィセントの哀しい過去が明らかにされる。あのアニメ映画で観る限り、残酷で恐ろしく、とても好きにはなれない怖い魔女とは別のストーリーが紡がれたのだ。

 そして今、公開中の『クルエラ』。ご存知、1961年公開のディズニーアニメーション『101匹わんちゃん(大行進)』のヴィラン。毛皮が大好きで、旧友のアニータの家にダルメシアンの子犬が産まれたことを知り、誘拐してその毛皮でコートを作ろうという、とんでもない女、クルエラ・ド・ヴィルの半生を描いた実写映画なのだが……。

『クルエラ』 映画館 & ディズニープラス プレミア アクセスにて大ヒット同時公開中!※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 実は、1996年にアニメのストーリーを原作とした『101』と、2001年にはブチのない102匹目のダルメシアン、オッド・ボールが大活躍するオリジナルストーリーの『102』の2本が実写映画として作られていて、いずれも主演のクルエラをグレン・クローズが演じている。

 そして今回2021年の「クルエラ」でタイトルロールを演じるのは『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞・主演女優賞を受賞したエマ・ストーン。パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドンで、デザイナーを夢見る少女エステラが、何故あの悪名高いヴィランになったのかを描くストーリー展開。ギスギスにとがった風貌のアニメ版の極悪非道なクルエラとも、グレン・クローズ扮する実写版のクルエラとも違う、ファッショナブルでスタイリッシュな、そして夢をもって自立を目指すクルエラの誕生秘話が語られるのだ。

 白と黒のツートンカラーのヘアー、ユニークなファッションセンスでデザイナーを目指す少女エステラは、母親が亡くなり、天涯孤独。ひょんなことからジャスパーとホーレスという二人の浮浪児に出会い、一緒に生活することになる。

 ファッション業界に憧れた少女はやがて大人になり、苦労の末その才能を認められ、モード界の女王・オートクチュールデザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)のもとで働くようになる。

 色とりどりのドレス、ファッションショーにパーティー、70年代のあの名曲たちがパンキッシュなアレンジで響き渡り、エレガントなバロネスの上流階級ファッションと、クルエラのパンクでアヴァンギャルドな時代の先端をいくファッションが対立する。

 クルエラだけで47種類のコスチュームを手がけたという衣装デザイナーのジェニー・ビーバンは、かつて『眺めのいい部屋』と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で2度のアカデミー賞に輝いているベテラン。二人のエマが身にまとう、キャラクターが際立つドレスの数々は本当に見ものだ。

 今まで描かれることのなかった幼少期。天性のファッションセンスを持ち、いじめっ子にも敢然と立ち向かう少女エステラが、どうしてあのクルエラになっていくのか……衝撃的な事件と怒涛の展開。

 監督は、2017年にフィギュアスケート界を揺るがしたナンシー・ケリガン襲撃事件の中心人物、トーニャ・ハーディングの半生を描いた『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピー。日本版では、クルエラの声を吹き替えている柴咲コウがエンドソングを歌っているのも話題のひとつだ。

 サイコで悪女、だけどクールでカッコいいニューヴィラン誕生! 犬たちも可愛くて、最後にちゃんと「101匹わんちゃん」につながるところなど、続編への期待も大だ!!

『クルエラ』 映画館 & ディズニープラス プレミア アクセスにて大ヒット同時公開中!※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

※ラジオ関西『ばんばひろふみ!ラジオDEしょー!』、「おたかのシネマdeトーク」より

『クルエラ』

監督:クレイグ・ギレスビー(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)
出演:エマ・ストーン(『ラ・ラ・ランド』)、エマ・トンプソン(『ウォルト・ディズニーの約束』)、ポール・ウォルター・ハウザー(『リチャード・ジュエル』)、マーク・ストロング(『キングスマン』)
日本版声優:クルエラ役 柴咲コウ

映画館 & ディズニープラス プレミア アクセスにて大ヒット同時公開中!※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。
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映画「クルエラ」MV 30秒【日本版エンドソング「コール・ミー・クルエラ」performed by 柴咲コウ】

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