シンガーソングライター「おかゆ」さんは、1991年生まれ、北海道札幌市出身。子どもの頃から母の影響で歌謡曲を聴いて育ち、2014年からギターとともに酒場を回って歌う「流し」として活動をスタート。2019年に47都道府県を制覇すると同時にメジャーデビューを果たした。今回、6月2日(水)にリリースされた3rdシングル『星旅』に込めた想いとは……。話を聞いた。
◆母の夢を叶えるため、歌手の道へ
――「流し」というのは、今の時代あまり聞き慣れない仕事ですよね。流しを始めようと思ったきっかけを教えてください。
【おかゆ】 私の場合、「流しをしよう!」と思ってスナックとかを回っていたわけではないんです。飲み屋さんをまわって歌を歌っていたら、お店にいたお客さんから「流し」という言葉を教えてもらったという感じですね。たまたましていたことが「流し」でした。
そもそも、何故スナックを回りたいと思ったのかというと、母が歌手志望だったので、子どものときによくスナックへ連れて行ってくれていたんですね。そこで歌謡曲や演歌を聴いて育ったんですが、私が17歳のときに母が他界しまして。母の夢を私が叶えようと思って、思い出の場である飲み屋さんを回ることになりました。
――子ども時代は、どんな曲を聴いていたんでしょうか?
【おかゆ】 高橋真梨子さんですね、母がいちばん好きだった歌手です。あとは、ちあきなおみさん、藤圭子さんとか。
◆神戸での思い出「いろんな方とつながらせてもらえました」
――「流し」で歌うときは、お店へ“飛び込み”をすることが多いんですか?
【おかゆ】 そうですね、飛び込みで「歌わせてください!」ってお願いしています。神戸でも流しをしたことがあるんですが、飛び込みにもかかわらず歌わせていただいて。自分のブログでレポートや写真もアップしていますよ。皆さんとても良い笑顔で、仕事帰りの方だったり、友だちと来たって方だったり……。