《「2つの山口組抗争」公判》神戸山口組系組長襲撃事件 検察側「抗争としての計画性・組織への忠誠心」指摘、組員2人に懲役12・14年求刑 神戸地裁 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《「2つの山口組抗争」公判》神戸山口組系組長襲撃事件 検察側「抗争としての計画性・組織への忠誠心」指摘、組員2人に懲役12・14年求刑 神戸地裁

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 神戸市中央区で2019年、対立する特定抗争指定暴力団「神戸山口組」の傘下組織組長を包丁で刺したとして、殺人未遂などの罪に問われた特定抗争指定暴力団「六代目山口組」系組員2人の公判が21日、神戸地裁で開かれ、検察側は組員A(58)に懲役14年、組員B(54)に懲役12年を求刑した。判決は7月19日。

「2つの山口組」現在も対立抗争状態にあるとして裁判員裁判から除外された
「2つの山口組」現在も対立抗争状態にあるとして裁判員裁判から除外された

 起訴状によると、2人は2019年4月18日午前0時すぎ、神戸市中央区の商店街の路上で、神戸山口組傘下組織組長(67)の背中や尻を後ろから包丁で刺し、約1か月の重傷を負わせたとされる。

 争点は▼対立抗争事件としての認識の有無▼2人の共謀関係 ▼殺意の有無の3つ。

 検察側は論告で「あらかじめ凶器や逃走用車両を準備して、執拗に被害者の行動を確認するなど計画性の高い犯行」と指摘。動機は「(自らが所属する)組へ強い忠誠心を持つ2人による対立組織への報復だった」と述べ、抗争事件であることを改めて強調した。

■「抗争なら、拳銃を使うなど確実に殺すが…」

 2015年8月に山口組が分裂、対立抗争の緊張が続く中、2人は所属組織の「行動隊」として、抗争の際の出動部隊の役割を担っていたが、被告の1人は法廷で「もし抗争という捉え方をするなら、拳銃を使うなど確実に殺害する方法を考えるはずだ。時期的に、対立組織の幹部を襲ったので、抗争と思われても仕方ないが」と述べ、抗争事件であることや共謀関係を否定した。
 しかし兵庫県警の捜査員は証人尋問で、分裂後の一連の流れなどを踏まえて、客観的に抗争事件であると証言している。

 2人の組員のうちAは「殺意はなく、傷害事件にとどまる」と否認、Aの弁護人は最終弁論で、懲役4~5年が相当だと述べた。
一方、Bは「(共犯者とされる組員が)包丁を持っていたことも(組長を)襲うことも知らなかった。 想定外の出来事だった 」と述べ、 共謀関係を否定して無罪を主張した。

神戸地裁 判決は7月19日に言い渡される
神戸地裁 判決は7月19日に言い渡される

 「2つの山口組」一連の抗争事件は、この事件が起点とされる。この年(2019年)11月に起きた神戸山口組直系組長射殺事件に至るまで、「2つの山口組」の報復とされる事件が4件相次いだ。また、特定抗争指定暴力団となる契機ともなった。

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