西宮神社で「子どもたちとえべっさん」展 江戸・明治・大正の引き札やあそび絵など貴重なコレクションを展示 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

西宮神社で「子どもたちとえべっさん」展 江戸・明治・大正の引き札やあそび絵など貴重なコレクションを展示

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 商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社である、西宮市の西宮神社で、人形劇の図書館コレクション展「子どもたちとえべっさん」が開かれている。

 えべっさんと子どもたちの関わりは深い。西宮神社には人形遣い(傀儡師・くぐつし)の祖・百大夫の神がまつられており、子どもを守る神様として地域の人たちに親しまれている。えびす信仰が全国に広まったのは室町時代以降、西宮の産所村(現・西宮市産所町)に住んでいた人形遣いたちが全国を周り、人形を操り人々を楽しませながらえべっさんについて紹介したのが要因と伝えられている。淡路島の人形浄瑠璃、大阪の文楽のルーツとも言われる。

 江戸・明治・大正時代には、今で言うチラシ=引き札に、えべっさんが描かれた。えびす、大黒・福助など、おめでたいイメージの図柄が好まれ、色鮮やかで人々の目を引きつけた。

えびすの福笑い

 そんな珍しい引き札などの貴重なコレクションを所蔵しているのが、滋賀県大津市にある人形劇の図書館。西宮市の人形芝居えびす座とのつながりから展示が実現した。今回は、えべっさんと子どもたちが描かれた「引き札」「おもちゃ絵」「浮世絵」など、およそ50点以上が展示されている。

ビリケンと相撲をとるえびす

 この明治末期の引き札にはえべっさんとビリケンさんが相撲を取っている様子が描かれている。行司は大黒さん。アメリカからやってきたビリケンさんは、この頃には広告に起用されるほど親しまれていたのだろう。

えびすを見送る家族

◆西宮神社 人形劇の図書館コレクション展「子どもたちとえべっさん」
会期 2021(令和3)年7月1日(木)〜10月30日(土)9:00〜16:00 ※入館無料
(8月1日〜9月15日は空調設備修繕のため休館)
会場 西宮神社社務所1階 資料展示室
企画・運営 人形劇の図書館・人形芝居えびす座

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