「在るようで、なにも無いようなこの不確かな現実」たやあさこ個展開催中 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「在るようで、なにも無いようなこの不確かな現実」たやあさこ個展開催中

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たやあさこ(※撮影時はマスクを外して対応)

 すべての作品が、『生』への探求であるとともに、脳内にインスピレーションを広げてキャンバスに描いていく。本人いわく「寝ているでもなく、起きているのかもわからないという不思議な感覚のなかで訪れる。色が付いていたり、動きも見えるときもある」と語る「たやあさこ」 が目指す世界は実に興味深い。それはまさにパラレルワールド。自分だけが持つ未知の新しい世界へ思いを馳せながら鑑賞したい。

(取材・文 黒川良彦)


◆「たや あさこ Solo Exhibition ~ Parallel World Selection ~」
開催日時 2021年7月13日(火)~7月19日(月)
会場 Gallery Bricolage(「ギャラリー ブリコラージュ」/神戸市中央区山本通2丁目14-22 プレジデントコート3F)
【Gallery Bricolage 公式HP】


◆たやあさこ(本名:多養麻子)
1986年8月26日、神戸市生まれ、宝塚市育ち。3歳からピアノを習い始め、ジャズピアニストを目指す。剣道の試合中の事故で左手首に大ケガを負い、1年以上左手が動かずピアノの道を断念。その後、油彩と出会い、17歳から本格的に絵を習い始める。

雲雀丘学園高校卒業後、2005年宝塚造形芸術大学・造形学部美術学科に入学。世界4大アーティストと称され、同大学で主任教授を務めていた故・嶋本昭三さんに誘われ、イタリアヴェネツィアビエンナーレの嶋本ブース内展示や、ナポリでのパフォーマンスアートに参加。2006年、約1か月のイタリア遊学で多くの刺激を受ける。

2007年新制作展に初出品初入選し、画壇デビューを果たす。2009年関西新作家賞受賞。大学卒業制作展では最優秀作品賞を受賞し首席で卒業。かねてから興味のあった舞台美術を学ぶため、株式会社宝塚舞台に2009年新卒入社。宝塚歌劇専属背景師として勤務ののち、2012年に独立。開設していた自身のアトリエ「atelier A」を制作拠点とする。

『office & atelier Asako TAYA』を設立後、2013年に初個展。ニューヨークや上海など海外のギャラリーでの企画展示やアートフェアにも参加し、活動の幅を広げるも、2014年に大雨水害によりアトリエが被災。

すべてが使用できない絶望的な状態に陥るが、多くの人々に助けられ再起。2016年から事務所兼アトリエを神戸市中央区に移転。屋号を『多養丸商事』(たやまるしょうじ)に改名、現在に至る。

受賞歴は2008年第10回雪梁舎フィレンツェ賞展佳作賞、VA5つのコンクール審査員特別賞、第5回命のかたち展優秀賞、2009年春の造形展卒業制作最優秀賞、第62回関西新制作展関西新作家賞、2010年第3回ビエンナーレうしく最終賞候補、2012年EMP GALLERY Art fair Contest特別賞など。輝かしい経歴を持つ、今、注目のコンテンポラリーアーティストだ。

【たやあさこ 公式HP】

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