酷暑の夏、熱中症にならないために… 消防士も実践する暑さ対策のトレーニング&牛乳を飲むタイミング | ラジトピ ラジオ関西トピックス

酷暑の夏、熱中症にならないために… 消防士も実践する暑さ対策のトレーニング&牛乳を飲むタイミング

LINEで送る

この記事の写真を見る(6枚)

◆熱中症予防に、涼しい朝の運動と牛乳を

 神戸市消防局救急課は、市内で災害や急病人が発生した際に救急出動を行うが、この時期は熱中症の救急搬送が増えるため、熱中症への注意喚起を行っている。

 消防士も実践している熱中症予防策に「暑熱順化」というトレーニングがある。暑熱順化は、「やや暑い環境」において「ややきつい」と感じる強度で、毎日30分程度の運動(ウォーキング等)を継続することで、暑さに慣れ熱中症を起こしにくくなるというものだ。消防士は暑くなる少し前の6月頃から、防火着やヘルメットなどの装備を着用し、屋外でランニングや筋トレを行う。このようなトレーニングを毎日2週間程度続けることで、暑さに身体が慣れ、熱中症になりにくくなるという。炎天上における活動でも熱中症にならないための対策だ。

 もちろん一般の人が熱中症を予防するのに、消防士と同じような過酷な訓練での「暑熱順化」は必要ない。まずは涼しい朝から、30分程度のウォーキングを続けること。これでも十分に効果はあるという。そして運動を行った後には「牛乳」を飲むことを勧めている。

 熱中症では水分の他に身体から塩分も喪失されるため、回復のためには水の他に、塩分を含んだスポーツドリンクを飲むのが良いとされる。そして暑熱順化をより効果的にするためには、1日1回汗をかく運動をして、運動直後30分以内に、糖質とタンパク質を含んだ牛乳1~2杯を補給することで体の回復を促し、また水分によって血液量を増加し、熱放散能力が改善される。

 神戸市消防局と株式会社共進牧場がコラボした、熱中症予防のポイントがパッケージに書かれた牛乳も販売中だ。

(写真提供:神戸市)

 神戸市消防局救急課の杉山準さんは「コロナ禍で迎える2回目の夏。新型コロナウイルス感染症も、熱中症も防ぐことができる病気なので、マスクや手洗い、熱中症にも気を付け夏を乗り切ってほしい」と呼びかけていた。


【熱中症に気を付けて(神戸市HPより)】

【『サンデー神戸』番組HP】



LINEで送る

サンデー神戸 | ラジオ関西 | 2021/07/25/日 09:00-09:30

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事