7月は「愛の血液助け合い運動」月間。多くの人に献血についての認識を深めてもらい、定期的に献血に協力してもらおうと、全国で様々な取り組みが行われている。
兵庫県赤十字血液センターでは、ラグビー・神戸製鋼コベルコスティーラーズから、兵庫県にゆかりのある選手5人が「2021年度兵庫県赤十字センターアンバサダー」に就任。10日と24日、三宮センター街で、献血を呼びかけた。
兵庫県赤十字血液センターによると、兵庫県内では、新型コロナウイルスの影響もあり、企業や大学、イベント会場での献血が減っている。献血バスが出向く会場数の減少で、献血する人も少なくなっている。今のところ、医療機関からの血液の発注自体も減っており、血液が足りない状況にはないとのことだが、コロナの影響が少なくなり、元の生活に戻れば、医療機関に届ける血液が足りなくなる状況が出てくるかもしれないという。
現在、血液の供給に支障が出ていないのは、複数回、献血をする人が多いからで、その年齢層は40代から50代が特に多い。「この人たちの年齢が上がり、これまでと同じように複数回の献血ができなくなるかもしれないと考えると、若い世代や、初めての人にも協力してもらう必要がある」と危機感を訴える。
そこで、神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手が、アンバサダーに就任。街行く人に献血への関心を持ってもらうよう、その“大使”の役を担うことに。神戸製鋼ではこれまでも企業として献血に取り組んでおり、「何かできないか」考えていたという。
24日は芦屋市出身のSH徳田健太選手、宝塚市出身のFR前田剛(ごう)選手、神戸市出身のFR井上遼選手が、三宮センター街で献血を呼びかけた。
徳田選手は「恥ずかしい気持ちもあったが、多くの人が献血ルームに足を運んでくれ、いい経験になった。学生時代に献血をしたことがあり、針が苦手だったが大丈夫だった。そういうことも伝えていきたい」とコメント。