神戸市北区筑紫が丘の路上で2010年10月、高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件で、将太さんの衣服から当時採取されたDNA型が、殺人容疑で逮捕された元少年(当時17歳)のものと一致していたことが5日、捜査関係者への取材でわかった。
![堤 将太さん(写真は殺害される約2か月前の2010年8月当時のもの)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E5%A0%A4%E5%B0%86%E5%A4%AA%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%80%E9%81%BA%E5%BD%B1%E2%91%A0%EF%BC%B5%EF%BC%B3%EF%BC%AA-1024x576.jpg)
逮捕された愛知県豊山町のパート従業員の男(28)は容疑を認める供述を始めているという。男は事件について「自分が殺した」と周囲に関与をほのめかしていたことも新たにわかった。こうした情報が兵庫県警に伝えられたのは今年に入ってから。その後捜査は本格化し、男の逮捕に踏み切った。男は事件当時、神戸市北区に居住。その後、愛知県豊山町に家族と転居したとみられる。
![犯行現場(神戸市北区筑紫が丘)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E3%83%BB%E5%8C%97%E5%8C%BA%E3%80%80%E7%94%B7%E5%AD%90%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E4%BB%98%E8%BF%91%E2%91%A2%E3%80%80%E8%87%AA%E8%B2%A9%E6%A9%9F%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%80%E3%83%9C%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%81%82%E3%82%8A%E3%83%BB%E7%B8%AE%E5%B0%8F.jpg)
将太さんが殺害されたのは2010年10月4日夜。その6日後、現場から南西約100メートルの側溝で全長約20センチのナイフが見つかった。しかし、このナイフからは男のものとされる指紋は検出されていない。神戸北署捜査本部は5日、男の身柄を神戸地検へ送った。今後、将太さんとの関係や動機の解明を急ぐ。