サッカー・J1のヴィッセル神戸は9日、元スペイン代表、元FCバルセロナのFWボージャン・クルキッチ選手(30、本名:ボージャン・クルキッチ・ペレス)が完全移籍で加入することが決まったと発表した。なお現在、入国日は調整中で、入国後は所定の待機措置を経てチームへ合流予定という。
1990年8月28日生まれ、スペイン・カタルーニャ州出身のボージャン選手は、アンドレス・イニエスタ選手やセルジ・サンペール選手とともに、バルセロナの育成組織“ラ・マシア”育ちで、2007年からトップチームに昇格。そのずば抜けたサッカーセンスやクリエイティブなプレーで注目を集めた。バルセロナから、ASローマやACミラン(以上イタリア)、アヤックス(オランダ)、ストーク・シティ(イングランド)、マインツ(ドイツ)などを渡り歩き、昨年まではカナダのモントリオール・インパクトに所属していた。
ボージャン選手はクラブを通じてコメントを発表。「この素晴らしいチャレンジが待ちきれません。この機会は個人的にもプロフェッショナルとしても最高の中のひとつであり、この大きな挑戦が待ち遠しいです。日本の文化には、昔から惹かれていたこともあり、ヴィッセル神戸のおかげで自ら日本を体験できることになりました。イニエスタ選手は私にとって特別な存在であり、尊敬する彼とまたトモにプレーできることをうれしく思っています。彼のアシストからたくさんのゴールを決めたいです」と、かつてのホットライン復活を待望しつつ、日本、神戸でのプレーに意欲を示している。
現在のJ1得点ランキングトップで、完全移籍したセルティックFC(スコットランド)で現地時間8日にいきなりハットトリックを決める大活躍を見せた日本代表FW古橋亨梧選手が不在のヴィッセル。しかし、元日本代表FW武藤嘉紀選手(29)、日本代表FW大迫勇也選手(31)に続き、3日連続の大型補強を発表。J1リーグ戦後半戦へ、頼もしい攻撃の陣容が整った。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権や、国内タイトル獲得に向けて、クリムゾンレッドの新たな陣容には大いに注目が集まるだろう。