ビックリマンならぬ「おどろきマン」って? 本まで出した収集家が語る、奥深い魅力とメーカーの本気 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ビックリマンならぬ「おどろきマン」って? 本まで出した収集家が語る、奥深い魅力とメーカーの本気

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 おどろきマンシールは、アマダ(天田印刷加工、現・エンスカイ)社が製造・販売していたという。ダイ氏によると、「既存のキャラクターを使ったグッズではないため、アマダが世界観を独自に考え、キャラクターのデザインも自社でしていたのでしょう。イラストのタッチからして、デザイナー(イラストレーター)は2人でしょうか。また、印刷加工会社らしく、熟練の印刷技術も感じます。蛍光色や銀色のインクも使われていて、ここはビックリマンシールよりも本格的です」とのこと。その名の通り、ビックリマンシリーズから大きく影響は受けているものの、「模倣品」や「パチモン」とは言い切れず、あくまで「オリジナル商品」であることがよくわかる。

ダイ(DieTRAX)氏のTwitterアカウント(@Dietrax)から引用
ダイ(DieTRAX)氏のTwitterアカウント(@Dietrax)から引用

■出た!世界初の研究資料本「おどろきマン大百科」 終わりなき収集の旅…

 ダイ氏は2021年5月、約5年半にわたる収集の成果をまとめた『おどろきマン大百科』を刊行した。もちろん、シリーズとしては世界初の研究資料本で、すべてダイ氏自らが集めた所有物をフルカラーで64ページにわたって掲載。シールのみならず、メンコやミニカードなど、現時点でわかっている「おどろきマンシリーズ」すべてのコンテンツを詰め込んだという。かつての「ケイブンシャの大百科」と同じA6サイズとし、ブックカバーも付けるといったこだわりよう。ダイ氏は、「結構お金はかかりましたが(笑)、そこはこだわりました。おどろきマンを集め始めた人も集め切っている人も、全く興味はないけれど面白そうだな、という方にも、間違いなく満足いただけると思います」と胸を張る。

ダイ(DieTRAX)氏のTwitterアカウント(@Dietrax)から引用
ダイ(DieTRAX)氏のTwitterアカウント(@Dietrax)から引用

 シール収集の醍醐味について、ダイ氏は「なんといってもドキドキ感です。子どもの頃よりも経済力もあるので(笑)、欲しいと思えばとことん探し求められる。手に入っても、状態の悪いものは、よりいいものが欲しくなる……もう沼ですよね」。入手先は、フリマサイト、オークションサイトが主だそうで、「ほぼ毎日チェックしていて、宝探しみたいな感じです。人の手を渡っているわけですから、出会いはそのどれもが運命的なんです。箱とかパッケージとかは捨てられてしまってないので……そういうものが出てくればまた、一気に熱が上がるといいますか。なにか新しいものが見つかったと、聞けばどこへだって飛んで行きますよ!」(ダイ氏)。収集の旅はまだまだ続き、おそらく終わりはないのだろう……。今後の成果に期待したい。

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