コロナ危機で窮地に立たされる飲食店 生き残りに必要な「ダサカッコイイ」とは… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

コロナ危機で窮地に立たされる飲食店 生き残りに必要な「ダサカッコイイ」とは…

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業自粛などの苦難にさらされているのが、飲食店だ。我々の生活になくてはならない存在が窮地に立たされるなか、いかに立て直すかは喫緊の課題といえよう。

 そのなかで、このほど、神戸商工会議所中央支部・日本政策金融公庫神戸支店が主催する「コロナ危機を乗り越えるための飲食店経営セミナー」が神戸市中央区の神戸市産業振興センターで行われた。

 来場者を迎えつつ、オンラインでも聴講できる形式で開催された今回のセミナーでは、「外食チェーン店のデザイン数日本一を誇る職人出身の店舗デザイナー」として、総合デザイン会社「OLL DESIGN(オルデザイン)株式会社」(本社:兵庫県芦屋市)大西良典代表取締役が講師として登場。自身の経験を踏まえながら、講義を展開した。

 2010年に同社を設立。東京・上海・バンコクにも会社を持ち、世界中で店舗デザインを展開。なか卯、すき家、吉野家、ローソン、すかいらーくグループなど、幅広く外食チェーン店のデザインを手掛けてきた、大西氏。外食産業・店舗関係者向けの老舗業界誌「月間食堂」(柴田書店)での連載を行うほか、コロナ禍で困窮している小売業向けに2021年1月から「パンデミックに左右されない店舗デザインセミナー」を開始。同氏が実際に手掛けた店舗デザインの実例を交えながら、最新のビジネス情報を提供。現在500人以上が参加し、満足度は10点満点中9.7スコアを誇るという。

講師を務めた、OLL DESIGN(オルデザイン)株式会社の大西良典代表取締役

「ダサカッコイイ」を提唱するカリスマ店舗設計士としても注目されている大西氏は、講義のなかで、「チェーン展開の店舗と個人経営の店舗とはデザインが違うのは当たり前。(店舗)デザインは個人の好みの問題が大きいし、決定権者もそれで決めるはず。しかしながら生き残るには『売れるデータを持っているか』『売れる根拠があるかないか』で決めなければならない」とコメント。

 約1時間のセミナーでは、「チェーンストア理論」「(タピオカ・からあげなど)ブームに乗っかかるリスクの大きさ」「安易な値引きの先に待つ経営の落とし穴」などを、厳しい現実の話も織り交ぜつつ熱弁。

 熱心に聞き入る出席者の様子が目立ったなか、講義に参加していた飲食店経営者の1人は、「大変わかりやすく非常にタメになった。自身の店も存続も危ぶまれている状況だが、『コロナ後にも居酒屋という業態は残る』の言葉に勇気づけられた。ただし、『これまで以上に淘汰される』というコメントもあり、気を引き締めねばと思った」と感想を述べていた。


◆オンラインサロン「チェーン店デザインのプロ設計士が教えるダサカッコイイ経営塾」の案内

◆「OLL DESIGN(オルデザイン)株式会社」大西良典代表取締役がデザインを担当した有名外食チェーン店(順不同)
なか卯/すき家/吉野家/かつや/ココス/ビッグボーイ/デンバープレミアム/牛カツ京都勝牛/千房/モスバーガー/フレッシュネスバーガー/サーティワンアイスクリーム/英國屋/まこと屋/味千ラーメン/ローソン/すかいらーくグループ/サトフードサービスグループ/ゼンショーグループ他国内外店舗多数

【日本政策金融公庫 HP】
【神戸商工会議所 HP】
【OLL DESIGN株式会社 HP】
【大西良典氏 公式HP】

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