「ぶっとばす」の「ぶっ」←漢字で書けますか? 実は小学校3年生で習う簡単な漢字なんです | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「ぶっとばす」の「ぶっ」←漢字で書けますか? 実は小学校3年生で習う簡単な漢字なんです

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 新型コロナウイルスの感染が続き、皆さんも大変な日々を過ごしておられるかと思います。「気晴らししたい」、この空気を「ぶっとばしたい」と思っている人も多いかと思います。そんなとき、ふと気になった言葉。「『ぶっとばす』の『ぶっ』って、何なんだろう……」。

 調べてみました。何と、驚くべきことがわかりました。

「ぶっとばす」。漢字で書くと、「打っ飛ばす」という表記なんです。「ぶっ」は「打っ」と表記されます。

「は? そんなアホな」と思った方、パソコンなどで一度、文字を打ち込んでみてください。変換の候補に出てきます。

「ぶっ」が冒頭にくる言葉は他にもたくさんありますね。「打った切る(ぶったぎる)」「打っ千切り(ぶっちぎり)」「打っ付け(ぶっつけ)」「打っ倒れる(ぶったおれる)」「打っ通し(ぶっとおし)」「打っ飛ぶ(ぶっとぶ)」「打っ放す(ぶっぱなす)」……。

 なぜ「打つ」が「ぶっ」なんでしょうか?

 人を殴ったりする表現に「ぶつ」という言い方がありますね。有名なアニメのシーンで「親父にもぶたれたことないのに」という主人公のセリフもありました。

 新明解国語辞典(三省堂)で「打っ(ぶっ)」を調べてみました。すると……『(接頭)〔東部方言〕(1)「ぶち」の口頭語形。「―こわす」(2)勢いよく…する。「―倒れる・―飛ばす」』とありました。

 そして「ぶち」には『「打ち」(接頭)「打ち」の(強調した)口頭語的表現。(中略)[下に来る動詞の語形によって「ぶん…」や「ぶっ」…ともなる』とあります。

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