【近藤】 「ボールをぴたっと止めました」というほうが、まだわかりやすいと思うから。そういう意味では、きっと2人(赤﨑と寺田)のほうに話を寄せるべきなんです。そして、なっちゃん、ひかのことをフォローしている、知っている人たちは、サッカーファンでもなんでもない(人のほうが多い)。こういった層をぐっとひきつけるような、「おもしろい!」「わかる!」というラジオにしないと、(女子サッカーの)集客は絶対増えない。そういう意味ではいいバランスのラジオだと思います。
――いい意味で、ラジオと現場がリンクしている?
【赤﨑】 そうですね!
【近藤】 ここの2人のようなファンが増えることが、集客につながると思うんです。いい言葉を使えば、俺にとっても勉強になっています。素人に届けるためには何が大事かというところで。時々サッカーの解説もさせてもらっているけど、「いまのコーナーキックはデザインされた……」とか横文字を使う人も多くなってきたなか、「やかましいわ!」と(笑)。そんなことを思いながら聞いている人も、実は多いのでは。そっちよりも、もっともっとわかりやすい説明、たとえば松木安太郎さんみたいな解説のほうが、きっと面白くて、みんなが入っていける。だから、サッカーを知っている人が詳しく解説するというよりも、どれだけファンを増やすために砕けて伝えていくかというところが大事なのかなと、個人的には感じています。