マーベル・スタジオの新たな時代を築くヒーロー誕生の物語、映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が大ヒット上映中です。今作を、映画をこよなく愛するラジオパーソナリティー・増井孝子さんが解説します。
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2008年の『アイアンマン』からスタートし、多くのヒーローを生み出してきたマーベル・シネマティック・ユニバースの25作目、フェイズ4の劇場公開3作目となるのがこの作品。アジア系の主人公シャン・チーは、最強の力を持ちながら、それを封印してきた心優しきヒーローだ。
“テン・リングス”という犯罪組織は『アイアンマン』に登場していて、アイアンマンことトニー・スタークが、ある組織に自身が経営する軍事企業の武器を利用されていることを知る。それが“テン・リングス”だった。
10本の腕輪に込められた強力なパワーを持ち、不老不死で犯罪組織の頂点に君臨する父・ウェンウー（トニー・レオン）と、その後継者となるべく厳しく育てられたシャン・チー（シム・リウ）。
けれど、それを拒否して家を出た彼は、サンフランシスコのホテルのヴァレット（駐車係）として働いている。
友だち以上恋人未満みたいな親友・ケイティ（オークワフィナ）とともに、楽しく毎日を送っていたある日、突然、刺客が！ バスの中での大乱闘で、思わず「秘めたパワー」を発揮してしまった。ヤツらがウェンウーの手下で、父の魔手からは逃れられないことを悟った彼は、自らの宿命と向き合うべく、妹の消息を追ってマカオに行くことを決心し、ケイティも同行することになる。
その昔、ウェンウーは不思議な竹林に守られたシャングリラのような国に迷い込み、そこで出会った素晴らしい女性・リー（ファラ・チャン）と恋に落ちた。テン・リングスのパワーを封印して彼女と結婚。シャン・チーと妹のシャーリン（メンガー・チャン）をもうけたが、そんな幸せな生活は妻の死によって一変し、再びウェンウーはテン・リングスの力を借りて、邪悪な犯罪組織のトップに帰り咲いたのだ。
そして今、息子を探し出して後継者に……。
【『シャン・チー／テン・リングスの伝説』公式サイトURL → marvel.disney.co.jp/movie/shang-chi.】
