――舞台が小学校や図書室というだけで、痛みを抱えるつらさは大人にも通じます。
【迫田監督】 実はこの映画には答えがなくて、それぞれが抱えている問題や、ままならないことが解決せずに終わっていくという話です。それはとてもしんどいことですが、「人生は続く、それでも生きていこう」というところが現在の世界を覆う状況に似ていると思います。しんどさに立ち向かうよりも、大切な人や大切なことのために生きていくことへのエールになればうれしいです。
――ぜひ劇場でご覧いただきたいですね。
【迫田監督】 なかなか行き場が難しいときって、映画館も一つの居場所だと思います。そこに確かに人が映っているのであれば、出会いのひとつにもなると思います。
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全国で順次上映されている映画『君がいる、いた、そんな時。』。大阪のシネ・ヌーヴォXでは、9月18日(土)~10月1日(金)に公開。9月18日(土)と19日(日)には、迫田監督の舞台挨拶も予定されている。詳しくは映画公式ホームページを参照。
※ラジオ関西『シネマクエストラジオ』より