「東京と大差がついた」劇作家・演出家の内藤裕敬、関西の演劇シーンを語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「東京と大差がついた」劇作家・演出家の内藤裕敬、関西の演劇シーンを語る

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 劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)。9月23日放送回では、前回に続いて劇作家・演出家の内藤裕敬さんが登場。現在の関西における演劇界をとりまく環境について語った。

劇作家・演出家の内藤裕敬さん
劇作家・演出家の平田オリザさん

 自身の劇団を持ちながら外部公演の演出を手掛けることも多いという共通点を持った平田さんと内藤さん。「劇団と外部公演のすみわけは?」と平田さんの問いに、内藤さんは「外部公演に関しては地域の交流・状況とつきあっていくうちに今までの経験が応用できるという手ごたえを感じており、声をかけてもらったら全力でお手伝いしたいという気持ちになっている」と熱意を述べた。

 9月には兵庫県豊岡市で内藤さんが演出する2作品の公演が無事終了した。11年前から携わる豊岡での演劇制作を振り返り、内藤さんは「但馬の人は急速な変化は嫌うけど実直なので、『これは必要だ!』などメリットが感じられると、とても真面目に取り組まれる。前に進んでいく感じがある」と但馬人の気風を評価。「大阪はこれまで『吉本』や『松竹』などの民間が強かったので行政は文化活動に積極的ではなかった。だからいつの間にか東京と大差がついてしまった。豊岡は演劇祭も立ち上がったし、移住したオリザさんのもとに多くの演劇関係者が豊岡を訪れていて、(豊岡滞在の際)ホテルにいるといろんな人に遭遇する。来年以降、豊岡ではより多様な演劇シーンを目撃できるかも」とこれからの豊岡に期待を寄せた。

劇作家・演出家の内藤裕敬さんが作・演出を手掛けた「豊岡かよっ!」より

「いや、大阪にもがんばってもらわないと」と平田さんがエールを送ると、内藤さんは「そうですね。作り手が一極集中になるのはまずい。だから地元で作品を作っていきますよ」と意欲をみせた。


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/09/23/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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