自らもチャレンジ継続、異色のキャリアを持つ神戸大学学長が学生に送ったエールとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

自らもチャレンジ継続、異色のキャリアを持つ神戸大学学長が学生に送ったエールとは

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「失敗を恐れず、“複線的に”生きて」。神戸大学学長の藤澤正人さんが、29日、ラジオ番組『ばんばひろふみ!ラジオDEしょー!』(ラジオ関西)に出演し、大学教育についての理念を語るとともに、異色のキャリアを積んできた学長ならではのエールを学生に送った。

 神戸大学は来年創立120周年。神戸市内4か所のキャンパスで、現在約1万6,000人の学生が学んでいる。

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神戸大学六甲台第1キャンパス(画像提供:神戸大学)

 藤澤さんは前立腺専門の医師で、自らも神戸大学で学んだ生え抜きの学長だ。

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神戸大学学長の藤澤正人さん(画像提供:神戸大学)

 ばんばひろふみら番組パーソナリティーとの対談で藤澤さんは「現代における大学は、真理を探究する“学(がく)”から生み出した“知(ち)”の集積地。大学だけの独りよがりな研究をする時代ではない」と明言。「社会実装できる研究を行ない、最終的に社会の課題解決に貢献する大学になるために地元や地域の産業との連携が必要」と語った。

 その好例が、初の日本製手術支援ロボット「hinotori」(以下、ヒノトリ)の開発だ。実は藤澤さんは泌尿器科の医師。神戸大学大学院医学研究科長(当時)として、川崎重工業、シスメックスなどの地元企業、神戸医療産業都市構想を進める神戸市と協力し、ヒノトリの開発を進めた第一人者なのだ。昨年12月の模擬手術では自ら執刀も手がけた。その一方で、学長就任直前の今年3月まで現場の医師として手術を続けていたという。

「学生のチャレンジ精神を応援したい」と藤澤さん。学内に、起業する学生に対して初期段階経済を支援するシステムを設けたという。さらに、「医療機器開発に取り組む学生が学べるよう、組織改革をして大学院を作りたい」と、今後の展望も明かした。

「大学で学ぶ専門領域以外にも、多岐にわたって幅広い視点で物事を考える力、想像力を養ってほしい。ベンチャーにも挑戦できる時代。いったん企業に勤めても失敗を恐れず、“直線”でなく“複線的に”生き、小さなチャンスを逃がさないことで大きなチャンスをつかんでほしい」と“後輩”にエールを送った。

※ラジオ関西『ばんばひろふみ!ラジオDEショー!』 2021年9月29日放送回より

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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー! (2) | ラジオ関西 | 2021/09/29/水 11:00-12:00

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