女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」のINAC神戸レオネッサを応援するラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)の9月27日放送回では、26日にジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦でチーム2点目のゴールを決めたINAC神戸MF伊藤美紀選手のプレーにスポットライトを当てた。
J-GREEN堺S1メインフィールドで行われた千葉L戦では2-0と勝利したINAC神戸。7分に杉田妃和選手の先制点で主導権を握ると、15分に伊藤選手が追加点を記録。後半は千葉Lのハードプレスに苦戦する場面もあったが、最後まで相手にゴールを許すことなく、2試合連続完封で、開幕2連勝を果たした。
自身のゴールについて、「最近全然得点を取れてなかったというのもあったが、WEリーグになって(チームでの)ポジションが右のウイング(バック)と(攻撃的に)なったなか、しっかりゴールを決めることができたのはよかった」と述べた、伊藤選手。リーグ戦での得点は、2015年のなでしこリーグ1部・浦和レッズレディース戦で、開始2分にゴールを決めて以来、6年ぶりだという。番組パーソナリティーの近藤岳登(元Jリーガー)は「(いつも)すごくゴール前に絡んできているから、得点なんて毎年取ってるもんだと思ってた!」と驚いていた。
そんな伊藤選手のゴールは、冷静かつ衝撃的なものだった。
「あれ見た? キックフェイント!! 俺も、たまたまなっちゃったのかなって思ったよね!」という近藤。「『どうだったのか知りてー!』と思って伊藤選手に直接確認したら、『相手が見えたからフェイントに変えました』って!」と、試合後に連絡を取っていたことを明かした。
ちなみに伊藤選手は、試合後の会見で、ゴールシーンを次のように振り返っている。
「(成宮)唯さんがターンした時点で、(右サイドから入ってきた)私のマークにサイドの選手がついていましたが、外から裏を取るのではなく、その選手の内側から裏を取ろうと動きだしました。そのなかで、唯さんがシュートを選択して、リフレクションがあったなか、自分のところにボールがこぼれてきました。最初、中に自分がポジションをとることで、先に触ることもできましたし、いつもならワントラップしたあと、すぐに思い切り打っていると思いますが、相手がスライディングしてくるのが見えたので、かわして最後に流し込むことができました。落ち着いて最後ゴールを決めることができたのはよかったなと思います」(伊藤選手)
この伊藤選手のゴールまでのプレーのすごさを、近藤は興奮気味にラジオで熱弁する。