兵庫・豊岡 地元で愛されるうどん屋 メニューをみると「もう何屋さんかわからない!」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・豊岡 地元で愛されるうどん屋 メニューをみると「もう何屋さんかわからない!」

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 あなたにとって秋といえば「芸術」? それとも「食欲」? 劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)が、兵庫県豊岡市にある江原河畔劇場からも近いうどん屋「庵庵」を訪問。もはや「うどん屋」を超えた豊富なメニューの秘密に迫った。

 JR江原駅(兵庫県豊岡市)から徒歩5分のところにある「庵庵」。うどんはもちろん、本格ラーメンからボリュームたっぷりの定食、寿司まで楽しめる地元の人々に親しまれている食堂だ。店主の藤原勝利さんはもともと江原駅前にあるサンロード商店街で「かっちゃんラーメン」というラーメン屋を営んでいたが、庵庵のオーナーから依頼を受け、昨年(2020年)よりこの店を引き継いだ。

 豊岡の地で生活する平田さんも常連で「来るたびにメニューが増えていて、もう何屋さんかわからない(笑)」とメニューを眺める顔も楽しげだ。

「もともと16歳から東京で日本料理の修行をしていました。故郷の日高町に戻ってきてから神鍋での夜泣きラーメンを経て『かっちゃんラーメン』をご愛顧いただいていたんですが、前オーナーにお声かけいただいて、35年の歴史を持つこの店の味も受け継ぎながら、これまでの経験もいかしていった。そうしたら、うどんも寿司もラーメンもある今の形態が(私の理想に)近い(笑)」(藤原さん)

 イチオシは「そうだろうどん」。日高町の民謡「そうだろ節」から名付けた。日高町産の野菜のほか、名物の栃餅・海老天・にしん・鶏肉・卵・わかめ・薬味と、具だくさんだ。「かっちゃんラーメン」時代のファンも多いことからラーメンの種類もしょうゆや塩などベーシックなものから『濃厚ラーメン日高黒』「坦々麺」まで充実のラインナップ。お造りや八寸がつく『庵庵定食の日』(土日祝のみ)も好評だ。メニューはまだまだこれからも増えていくという。

 休日は竹野あたりから船で釣りを楽しむという藤原さん。「東京から戻ってきたら出たくなくなった(笑)。京都でも(店を)やってみないか、と声もかけていただいたんですが、ちょっと違うんですよね……」。

「庵庵」店主の藤原勝利さん

 平田さんも「城崎の旅館料理長も『但馬は食材がいいから楽しい』とおっしゃっていた。江原河畔劇場での公演回数も増えているので、観劇の際は立ち寄っていただきたいですね。そのうち演目にちなんだメニューも生まれるといいですね」と期待を寄せた。


◆庵庵
兵庫県豊岡市日高町国分寺878-8
電話 0796-42-1973
営業時間 11:00~14:00 / 17:00~20:30
定休日 火曜

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