大正時代に創業、レトロ感あふれる地元憩いのあたたかい銭湯 兵庫・相生 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大正時代に創業、レトロ感あふれる地元憩いのあたたかい銭湯 兵庫・相生

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 兵庫県相生市の「都湯(みやこゆ)」。その歴史はとても古く、1918(大正7)年から経営を始め、創業103年を迎えた今も地元の人々に愛される銭湯です。

写真左から、「都湯」経営者の宮崎一一(みやざき・かずいち)さん、ラジオパーソナリティーの谷五郎、宮崎さんの奥様

 歴史ある銭湯の中に入ると、当時にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

 同じぐらい年代を重ねた体重計にマッサージチェア、常連客が使用しているせっけんキープ箱。そして、銭湯といえば、番台。経営者、宮崎一一(みやざき・かずいち)さんの奥様があたたかく見守り、時には目を光らせています。一方、重油を使用して銭湯のお湯を沸かす作業や、開店してからの温度確認は宮崎一一さんのお仕事です。

 男女ともに、浴槽は2つ。創業は古いといえど、タイルはとてもきれいで清潔感もあり、創造よりも広い印象を受けました。宮崎ご夫妻に話を聞くと、掃除はもちろんのこと、銭湯ということもありタイルは何回も張り替えるなど「常にきれいな状態を保っています」。

 また、大正時代のオープン当初に比べて、中は改築して大きくなっているそうです。

「都湯」銭湯内

 昔は周辺に他の銭湯も8件くらいあったそうなのですが、時代とともにどんどんと減ってしまい、現在はこの「都湯」のみ。それでも、レトロ感満載の銭湯が、新聞やSNSでも注目を浴び、遠方から利用客が来訪することも。

 しかし、1日の入浴人数は15~20人ほど。銭湯での売り上げもすべて、経営に回しているそうで……決して黒字経営とは言えない状況です。それでも経営を続けるのは、やはり歴史があり、地元の人からも愛される銭湯を守るためだといいます。これからも宮崎ご夫妻は経営を続けていきたいと語ります。

 人のあたたかさ、銭湯の温もりを感じたい人は、相生の「都湯」に寄ってみてはいかがでしょうか。銭湯の楽しみの1つ、牛乳を飲んでみたり、訪れた際に記入できる一言ノートを読んでみたり、書いてみたり……。きっと素敵な時間を楽しめます。


※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう!』、「ぐるっと西播磨」より

◆銭湯「都湯」
兵庫県相生市相生3丁目6-19
営業時間 16:30~20:00
定休日 月曜、木曜
入浴料 大人(中学生以上)450円、中人(小学生以上)160円、小人(乳幼児)60円(いずれも税込み)
問い合わせ 電話0791-22-6108
【公式Twitter】

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谷五郎の笑って暮らそう (2) | ラジオ関西 | 2021/10/26/火 11:00-12:00

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