【林アナ】日本語の支援もやられているんですか?
【金さん】震災の直後から日本語の支援は行っていますし、親御さんが日本語を分からない場合があるので、神戸定住外国人支援センターに教室を構えて、宿題が分からない子供たちの勉強を見る支援も行っています。中学生向けには、入試の種類が多い今、分からないことも多いと思うので、そういったガイダンスも、中学校の先生に協力してもらいながら行っています。
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兵庫県には現在、約11万5千人の外国人が居住している。その中でいま、求められているものは「多文化共生社会」だと、金さんは言う。
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【金さん】多文化共生というと、「違いを認めて、ともに生きる」というのが概念と言われますが、違いがあるということで、「不当な差別をうけない」「排除されない」という解釈をしてもらうことだと思っています。
【林アナ】「多文化共生」で一番問題になっていることとは、何ですか?
【金さん】外国人がどういう経緯で、日本で暮らしているのかというのを、多数者である日本の方が知らないってことですよね。私は神戸で育ったのですが、関東に行ったときに「金さん、日本語お上手ですね」と言われて……。ガクッとしますよね(苦笑)。どんな歴史があって、どんな形で社会に溶け込んでるのかというのが、まだまだ伝わっていないのかなと感じますね。
【林アナ】本当のユニバーサル社会とは、どういうことだと思いますか?
※ラジオ関西『PUSH!』2021年9月21日放送回【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】より
【放送音声】