いま求められる「多文化共生社会」「ユニバーサル社会」とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

いま求められる「多文化共生社会」「ユニバーサル社会」とは

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【金さん】外国の方を受け入れている優しい事例とそうじゃない事例の2つ事例を紹介したいと思います。まず優しい事例では、神戸市長田区にある保育所が(外国人の)親を対象に日本語教室を開いています。保育士の方も協力して子どもを見て、その間に親が勉強するという活動を行っているんです。一方で、日本語が読めないというところにつけこんで、置いてもない消火器代を請求したり、家を借りるのに日本人の保証人を連れてこいという不動産屋があったりするような、犯罪になる事例もあるんです。今の社会では、「みんな仲良くしましょう」という善意だけに頼っているところがあるので、差別やいじめが犯罪だという認識を持つ社会になっていってほしいです。

日本に住んでいる外国の方と難民の方に、「自分の住んでいる国に帰るんですか?」と聞く人、結構いるんですが、難民の方が帰ってしまうことって少ないんですよね。反対に、傷つけてしまうんじゃないかと何も聞かなかったり、反対に何も聞いてくれないとなってしまったりするので、まずは、普通の話をするのが、知ってもらうための第1歩になるんじゃないんですかね。

【濱田】それって、でも、難しいですよね。何を聞くのが一番いいんですかね……。

【金さん】「小学校どこいってたん?」というような会話をしたらいいと思うんです。相手が『日本で生まれて、日本で育ってるかもしれない』というのを頭の片隅に入れてコミュニケーションをとれば、相手を傷つけないコミュニケーションになると思います。

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「多文化共生社会」について身近なところから興味を持ってもらいたいと、兵庫県、そして神戸定住外国人支援センターでは、「『多文化共生』を考える研修会」を開催。4回に分け、様々なテーマを取り上げる予定。今年の開催は、11月4日(木)、7日(日)、11日(木)、14日(日)。各回定員60人で、ZOOMを使ったオンラインで実施。参加方法は、神戸定住外国人支援センターの公式サイトに掲載されている。問い合わせは、電話078-612-2402まで。

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淡路島シフォン

【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】番組後半では障がい者が作った授産品「淡路島シフォン」が紹介された。作っているのは、「就労継続支援B型事業所クオーレ」。第11回スウィーツ甲子園兵庫県大会でグランプリを受賞した人気商品で、プレーン、玉ねぎ、レモン、ロイヤルミルクティーの4種が入ったシフォンケーキだ。北坂養鶏場のさくらたまご、平岡農園のレモンなど、鮮度と安全性の高い食材を厳選して使用している。玉ねぎのシフォンケーキをペロリと全部食べた濱田さんは「玉ねぎと卵が合わさって親子丼の風味めっちゃします! おいしかったです」と絶賛していた。価格は、1箱4個入りで1760円(税込み)。販売に関する問い合わせは、就労継続支援B型事業所クオーレ、電話・FAX0799-42-2877まで。


※ラジオ関西『PUSH!』2021年9月21日放送回【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】より


【放送音声】

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