緊急事態宣言解除後も独自に、飲食店などに営業時間や酒類提供時間の短縮要請を続けてきた兵庫県は19日、対策本部会議を開き、22日以降は全面解除することを決めた。こうした、飲食店への要請の全面解除は、ことしの1月12日以来、約9か月ぶり。
県は、1日の緊急事態宣言解除後も、21日まで、「適正な感染防止対策をとっている」と認めた飲食店に限り、午後8時半まで酒類提供を容認する(営業は午後9時まで)一方、認証を受けていない飲食店については酒類提供時間を1時間前倒し、午後7時半まで(営業は午後8時まで)とする独自の対応を続けている。
斎藤知事は県内の感染状況について、「4日に“ステージ2”に入り、改善傾向が続いた。今日(18日)時点では、病床使用率が7.8パーセント、うち重症対応が6.3パーセントなど、さまざまな指標でステージ2の半分」と説明した。一方で、「まだまだ油断はできない。20人とか30人で『どんちゃん騒ぎ』はまだ先の世界だ」と述べ、▼1テーブル4人以下での利用や、▼滞在時間を2時間以内に、などと求めた。
神戸市中央区でバーを営む40代の男性は、県の対応を受け、「個人的には『時間』より『人数』が重要だと思っていたので、4人以下と条件をつけたことは評価したいです。ホームパーティーや路上飲みに比べれば、感染防止対策をとった店で飲む方がはるかに安全だと思います。(協力金は出ないが?)それでいいと思います」と話した。
また、飲食業界の支援策「Go To Eat(イート)」のプレミアム付き食事券の利用が、22日以降、原則として県の認証店で再開される(~12月15日)。斎藤知事は、「基本的な対策をとっていただきながら、ウイズコロナ型の社会の中で少しずつ日常を取り戻してもらいたい」と県民に呼びかけた。