また私が個人的に好きなのは、古法華(ふるぼっけ)自然公園。2つの山の谷筋の地形をそのまま生かした自然公園で、広さはなんと甲子園球場の37倍にもおよびます。キャンプ・ハイキング・川遊び・石彫体験などが楽しめ、これからの紅葉は目を見張るものがあります。
加西市の地元グルメでおすすめの1つは「がいな製麺所」。田園風景を眺めながら本場の讃岐うどんを存分に味わえます。人気の「バター釜たまうどん(温)」はベーコンの天ぷらにたっぷりのバターに黒コショウという組み合わせでカルボナーラ風に楽しめます。店前には「がいなばあちゃん」の大きな看板がありますが、「がいな」とは讃岐弁で「根性のある」という意味だそうです。
もう1つは北条鉄道「播磨横田」駅前にあるピッツェリア「イルビナーリオディオーロ」。のどかな風景の中に建つお店には、本場で修業したシェフのナポリピッツアを目指して姫路や神戸からも車でやってくるお客さんが多くいます。
そして鉄ちゃんの私が愛してやまないのが、第3セクターの北条鉄道。加西市の「北条町」とお隣りの小野市の「粟生」の13.6キロを結んでいます。昼間は1時間に1本というダイヤですが、コスモス揺れる秋の田園風景の中を1両のディーゼルカーがのんびりと走ります。沿線には創業時からの木造駅舎も数多く残り、鉄道ファンでなくても昭和ノスタルジアにたっぷり浸ることができます。
また自転車好きには播磨中央自転車道をはじめ、体力に合わせたサイクリングコースも数多く設定されています。
高速道を利用すれば大阪や神戸から60分というアクセスの加西市。日本一の酒米・山田錦の収穫も終わり、この秋、名産のブドウや色づく山の木々とともに大空に浮かぶ気球が、きっとあたたかく迎え入れてくれるはずです。(羽川英樹)
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