サッカー・J1のヴィッセル神戸が、1日、ホームタウンである神戸市内で、11月に行われるホームゲームでの一層の応援を呼びかけるプロモーション活動を行った。
これは、ワクチン接種も進んで世の中が落ち着いた状況になりつつあるなか、安全に観戦できる試合体験を、普段から根強くサポートしている地元の方々に届けたいというクラブの思いから実現したもの。
現在、J1リーグ戦では第33節までを終えて、20チーム中、3位のヴィッセル(勝点61)。クラブが目標とする大舞台、アジアクラブナンバー1を決める大会「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)」出場権を獲得できる順位に付けている。ただし、3位争いはヴィッセルから6位の鹿島アントラーズ(勝点56)まで、勝点5の間に4チームがいる大混戦。ヴィッセルは「神戸からアジアへ。」というスローガンのもと、ラスト5試合で勝利を積み重ね、トップ3確定を目指している。
そのなかで今回、クラブはキャプテンのMFアンドレス・イニエスタ選手をはじめとする主力選手がクローズアップされた11月ホーム3試合告知用ポスターを制作。クラブの職員やスクールコーチを含めたスタッフ約50人が、楽天のデータを駆使して設定した潜在的ファン層がいるエリア、神戸市西区・兵庫区・垂水区・長田区の商店街を中心に、ポスター貼り活動とチケット案内を実施した。
このうち、神戸市長田区の大正筋商店街では、ヴィッセルの徳山大樹代表取締役社長が各店を訪問。スタッフとともにコロナ禍ではなかなか叶わなかった対面でのコミュニケーションを図りながら、さらなるサポートを呼びかけた。
地域の店主らから「頑張って!」などとの声を受け、「やっぱりヴィッセル神戸は、神戸の皆さんに支えられているんだなと改めて感じました」という徳山社長は、「神戸の皆さんに応援していただくことが一番大事だと思っていますので、こういった活動は増やしていきたいなと思いますし、単発で終わらず、継続的にやっていかなければいけない」と、ホームタウン活動にさらに注力していくことを誓っていた。
大正筋商店街・老舗の茶販売店「味萬」の伊東正和さんは、「コロナの閉塞感のなか、同じ地元のチームが頑張ってくれている。また神戸の街を元気にしたいと仰っていただいていますし、こちらもできることを応援させていただきたい。トモニ神戸の街を元気にできれば」と、クラブを熱く応援していた。