不妊症、病院の検査では「異常なし」だったが… 東洋医学に注目集まる、不妊治療専門の鍼灸整体院に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

不妊症、病院の検査では「異常なし」だったが… 東洋医学に注目集まる、不妊治療専門の鍼灸整体院に聞く

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――男性不妊についてはいかがでしょうか?

男性不妊は約半数ほどといわれ、昔に比べて急増していますね。勃起障害から無精子症までさまざまですが、体外受精で胚盤胞まで育たない原因の一つは、精子の質の低下といわれています。精子の質は、一般的な精液検査ではわからないため、クリニックで診断されることはほとんどありません。私たちが考える精子の質とは、精子の「DNAの損傷」や「奇形」などの状態です。卵割が止まる原因には、精子中心体機能不全が約6割を占めるというデータもあります。こちらも体質改善に取り組んでいくしかありません。

――精子の質の低下の原因となるものは、何でしょうか?

女性もですが、やはり近年の食生活の変化が大きく影響していると思います。不妊治療学会の研究結果では、奇形精子の割合が高い20代前半の男性の多くが、カップ麺やハンバーガーを常食していたというデータもあります。

――奇形精子は、クリニックでは診断できないのでしょうか?

特殊な検査で調べることはできますが、検査費用が約10万円かかります。しかしそのお金をかけて、そうだとわかったとしても、西洋医学では治療方法が確立されていません。それであれば、そのお金を体質改善にあてた方が有効ではないかと思います。当院は男性不妊に対する施術も行っていますが、基本時には女性の施術と同じように内臓や頭の整体を中心に、仙骨部への鍼刺激を加え、骨盤内への血流量を増やしていきます。それに加えて、食事や運動・サプリメントなどを併用していきながら、個々に合ったプランニングを立てていきます。精子は約60日かけて作られ、約30日で射精に至りますので、約90日間のサイクルとしてみると、男性不妊は女性不妊よりも改善しやすい部分があります。

――れんげ鍼灸整体院では、やはりクリニックでの不妊治療で行き詰った方が来院されるケースが多いのでしょうか?妊活・不妊治療のために来院される方の年齢層はいかがでしょうか?

約7割が30代、約2割が40代、約1割が20代です。やはりクリニックで一通りの不妊治療を行い、それでも諦めきれずに、色々調べて当院へ来られる方がほとんどです。やはりまだまだ整体・鍼灸は、二番手、三番手の選択肢になっているのが現状です。既に体外受精を3回された場合や40代半ば以上の方などは、クリニックで遠回しに断られるケースも出てくるため、それから当院に来られる方もいらっしゃいます。

――妊活・不妊治療の施術を行っている整体・鍼灸院は、全国的に広がってきているのでしょうか?

妊活・不妊治療の施術を行える整体・鍼灸院はまだ限られています。しかし健康的な妊活を届けるために活動している「日本妊活協会」では、子宝整体師養成講座を開講しており、私も講師を行っています。少しずつ認知され、増えてきていると思います。

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