神戸生まれの「極(きわみ)あん食パン」 もちもち生地に老舗の粒あん ベーカリー「小麦庵」が地元高校生とコラボ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸生まれの「極(きわみ)あん食パン」 もちもち生地に老舗の粒あん ベーカリー「小麦庵」が地元高校生とコラボ

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 実は柏木さん、そんな希少な粒あんの提供を受けられることを喜んだものの「良いアイデアが浮かばなくて。高校生の自由で柔軟な発想があれば、今までにない食パンができるのではないかと考えた」そう。そこで、今年の「全国和菓子甲子園」で優勝の栄冠に輝いた、菓子職人・パン職人を育てる「パティシエ・ブーランジェコース」のある、私立神戸第一高等学校(以下、神戸第一高校)に話を持ち掛けたところ、高校生6人とのコラボが実現しました。

商品完成!(画像提供:小麦庵)

 今年7月から重ねたミーティングでは、きな粉やみたらし風味など“和”テイストから、パイナップル、マスカルポーネチーズ(ティラミスの材料にも使われる酸味の少ないチーズ)まで、13種類の案が飛び出しました。その中から「当たり前」な抹茶をあえてはずし、最終的に選んだのが高級茶「玉露」でした。

 玉露のアイデアを出したのは3年生の矢次丘弦(やつぎ・きゅうと)さん。「人の味覚はわからないため、自分の“好き”を貫き通した」そうです。しかし、玉露は抹茶に比べて粒子が粗いことからなかなか生地になじまず、四苦八苦したとのこと。さまざま試行錯誤の末、玉露独特の風味と苦味、伝統の粒あんとパン生地の甘みが調和した「極」あん食パンができあがりました。

 1年生の石野舞蛍(まほ)さんは、完成品を初めて食べた際「お茶の香りとあんこの甘みが口いっぱいに広がって、『これは売れるな』と思いました」と自信を得た様子。「家族も喜んで食べていたので、ぜひたくさんの方に食べていただきたい」とアピールしました。柏木さんは「白い生地と玉露の生地のコントラストを楽しんでもらいたくて整形を工夫しました。満足のいく仕上がりになりました」と納得の表情でした。

「極」あん食パンは、1本1,500円。完全予約制で、1日10本限定。予約からお渡しまで3日かかります。予約方法は垂水駅前店と神戸元町店で異なり、それぞれ公式LINEで確認できます。問い合わせは電話078-708-7774(垂水駅前店、日曜定休)

「小麦庵」代表の柏木雅彦さん(中央)と、神戸第一高校3年の矢次丘弦(きゅうと)さん(左)、1年の石野舞蛍(まほ)さん(右)

※1 「本高砂屋」の「高」は、はしごだか。

※ラジオ関西『PUSH!』2021年11月3日放送回より。


◆パン工房小麦庵(垂水駅前店)
住所:兵庫県神戸市垂水区神田町4-26
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜(お正月、お盆休みあり)
電話078-708-7774

◆食パン工房小麦庵(神戸元町)
住所:兵庫県神戸市中央区元町通1-7-2 ニューもとビル1F
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜
電話078-392-5568

【小麦庵公式サイト】

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